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【プロエンジニアがレビュー】ART「VLA-500」
【プロエンジニアがレビュー】ART「VLA-500」
2017/06/14
ツマミの動作が非常に素直な、初心者でも安心して使えるモデル
コンプ
ART
VLA-500
¥36,000
●問:日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
●TEL:03-3232-7601
●http://www.electroharmonix.co.jp
照内:レシオ、スレッショルド、アタック、リリースというコンプの4大パラメーターを装備しているので、コンプ初心者の方にも使いやすいと思います。
福原:メーターがゲインリダクションとVUを切り替えられて、かかり方を確認しやすいですね。
照内:コンプとしての役割をしっかり果たしてくれて、かつヘンな味付けもない素直なコンプですね。まさに「スレッショルドを超えた信号を、レシオで設定した比率で圧縮する」という、教科書通りの効果が得られます。
福原:1台目のハードコンプという選択肢としてもいいかもしれませんね。本当に動作にクセがないですから。
照内:効きが素直なんですけど、PUNCHとGRITというスイッチが付いていて、これで変化を加えることができます。
福原:色々とツマミをイジってみても、音が破綻するようなことがないので安心して使えますし、これを使えばコンプの基本が覚えられると思います。
製品概要
「VLA-500」は、同社の「Pro VLA」と同じVCAレスの圧縮回路を採用した光学式コンプだ。偶数次倍音を加えることで、従来の光学式では得られないパンチのあるトーンが得られる「PUNCH」スイッチと、ボーカルや打楽器などの存在感を際立たせる「GRIT」スイッチを搭載しており、多彩なサウンドを演出することができる。
【SPEC】
●コントロール:スレッショルド、レシオ、アタック、リリース、アウトプット、メータースイッチ(GR/VU切り替え)、PUNCHスイッチ、GRITスイッチ、リンクスイッチ、バイパススイッチ ●最大ゲイン・リダクション:30dB ●電源:API 500シリーズ互換の別売電源ラックから供給
SOT[Saunaで数えるOneからThousand]
【試奏環境】
マイクプリ系のモデルはソニーC-800Gというチューブ・コンデンサーマイクを使って、女性ボーカルとアコギをアビッドPro Toolsに収音してチェックをしました。EQやコンプ、トランジェントシェイパーは、キックやスネアなどの、すでにレコーディングしてある色々な素材を再生して、それにかけて試しています。ドラムの各パーツ以外にも、ベースとかの色々なパートでチェックをしてみました。ちなみに、モニタースピーカーはヤマハのNS-10Mで、ヘッドホンはソニーのMDR-CD900STとグラドのSR60eを使っています。ヘッドホンは、SPLの2Controlというモニターコントローラーに接続しました。
【試奏を行なったエンジニアProfile】
2016年結成。高根晋作、福原 充、照内紀雄からなるレコーディングエンジニア・ユニット。その類い稀なるセンス、確かな技術と経験に裏打ちされた大胆かつ繊細なサウンドメイキング、迅速で的確なオペレーション、チームの強みを活かした効率的なプロダクションによりMINMI、グループ魂、でんぱ組.inc、YUKI、amazarashi、GReeeeN、私立恵比寿中学、POLYSICSなど、ジャンルを超えた様々なアーティストの作品を手掛け、絶大な支持を得る。なお、日本全国世界各国のサウナ・温浴施設を愛し、週8で通いつめるプロフェッショナル・サウニスト集団としても活動している。
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