Carlos K.をはじめ、J-POP界Top10に入る作家陣が直々に伝授
売れっ子作家陣から作曲のノウハウが学べる
【SONIC ACADEMY SALON】の魅力に迫る!
売れっ子作家陣から作曲のノウハウが学べる【SONIC ACADEMY SALON】の魅力に迫る!
2017/11/17
ソニーミュージックが会員制音楽制作コミュニケーションサロン「SONIC ACADEMY SALON」を開設している。本サロンは、音楽業界の最先端を担うレーベルプロデューサーやクリエイター陣がメンターとして参加するコミュニティで、作曲、編曲、作詞、ボーカルディレクションなどの制作におけるテクニックを伝授してもらえたり、会員限定のイベントや勉強会などのリアルな学びの場に参加できる、音楽制作に悩む人にとって夢のようなサロンだ。
このSONIC ACADEMY SALONの全貌に迫るべく、ソニーミュージックのプロデューサー灰野一平氏と作・編曲家のCarlos K.氏に話を聞いた。
文:平沢栄司
http://salon.sonicacademy.jp
オンラインとリアルイベントで様々なノウハウを持つ作家陣から作曲のノウハウが学べる
──まずSONIC ACADEMY SALONについて、簡単に教えてください。
灰野:そもそもは、社内で音楽教育的なことをやりたいという声があり、まず音楽クリエイターの育成の場としてSONIC ACADEMYがスタートしました。ここでは、私達が日常業務の制作と兼務して、学校では教えてくれないような、現場でしか学べないことを伝えています。ところが、生徒さんのアフターケアまでは難しいということがわかって、他に生徒間の情報交換や講師への質問が自由にできる場が作れないかと思っていた時に、たまたま受講されていたIT系の方から「facebookを利用してネット上で交流を図るのはどうか」というアイディアをいただき、その方にも協力をお願いしてSONIC ACADEMY SALONが生まれました。
──SONIC ACADEMY SALONに参加するためには、どうすればいいのでしょうか?
灰野:ホームページから会員登録をしていただきます。その際、facebookのアカウントと、会費(月額1080円/税込)の支払い用にクレジットカードが必要です。試験はないので、facebook上で違反行為がない限りは誰でも入会することができます。SONIC ACADEMYの講座を受講されていなくても参加できますよ。
──SONIC ACADEMY SALONではどんなことができるのですか?
灰野:入会されますと、サロン内のスタディグループを利用したオンライン上での交流に加えて、月に何回か予定されているイベントや無料の講座が受講できます。スタディグループには、第一線で活躍しているクリエイターの方々も参加していますが、いろんなノウハウを知っている先輩として身近に感じてもらえるように、講師や先生ではなく「メンター」と呼んでいます。
──スタディグループに参加するにあたって、音楽の基礎知識は必要ですか?
灰野:まったく音楽制作に触れたことがない人だと敷居は高いかもしれませんが、初心者お断りではありません。制作現場の裏話として楽しめる内容も多いですし、ボーカリストがDTMの話を聞くことで、DTMで音楽を作る人のことが理解できるとか、そういう面もあるかと思います。
──現在、サロンの会員はどんな人達が集まっているのでしょうか。
灰野:今のところ少し男性が多いですね。結構な割合で職業についている社会人の方がいます。年齢層は20代半ばから30代半ばがメインですけど、もっと上の世代の方もいらっしゃいます。DTMで音楽を作っている人が多くて、他には女性のボーカルの方やシンガーソングライターの方も増えてきました。現在は、トータルで150〜160人くらいです。
──今後、交流やイベント以外の展開はあるのでしょうか?
灰野:ソニーミュージック内には、アーティスト提供用の楽曲コンペを主催するセクションがあるのですが、サロンに優秀な作家がいればそのコンペに参加できる入口を用意したいと思ってます。例えば、facebook上で会員向けに情報を開示して曲を募集するとかですね。今は無名でも、デモを聴けば将来良い作家になる人はわかります。だから、僕らはまだチャンスに恵まれない才能ある作家さんと、サロンを通じて接点を持ちたいんです。世の中にいっぱいいるはずの作家に門戸を開いて、いい曲を書いてくれる人がどんどん出てくるといいなって思っています。
インタビューに答えてくれた灰野氏(右)とCarlos K.氏(左)
Profile
Carlos K.(カルロス・ケー)
学生時代から数々のバンドやシンガーに楽曲やトラックを提供し、度々全国放送のCMなどで楽曲が使用される。映像音楽も数多く手掛けており、映画音楽、ファッションPVの音楽制作なども行なう。近年では多数のメジャーアーティスト、TVCM、アニメ、映画などの音楽を制作。また海外のアーティスト/クリエイターとの共同での制作活動にも積極的に取り組んでいる。2015年にオリコン年間ランキング 作曲家部門1位を記録。2016年には作曲/編曲を手掛けた西野カナ『あなたの好きなところ』が「レコード大賞」を受賞している。
メンバー同士の交流から
新しい音楽が生まれる
──サロンでは、どのような話題が交わされているのですか?
Carlos K.:いわゆる作曲の技術論はもちろん、曲を採用する側の意見を聞いたりとか、本当に深いところまで攻めた話をするんですよ。「作曲はこんな風にやります よ」ではなく、「どんな曲を作るべきか」といった、作家として先を見据えた内容です。すごく新しいですよね、そこまで踏み込んだ話ができる場っていうのは なかなかないと思います。それでいてアットホームな雰囲気で、話す側の僕達にとっても新鮮です。意見交換をしていると、サロンの中から新しいものが生まれ るんじゃないかという気がします。
──やはり、話題は作曲に関することがメインなのでしょうか?
Carlos K.:それ以外のパーソナルな部分も……例えばどういう経緯で作家になったのかとか、「どうすれば制作の現場に入れるのか」とかを聞かれることもありまし た。むしろ技術的な話の方が少なかった気もします(笑)。あとは、「どのくらいのペースで曲を作っているのか」、「アレンジには何時間かけるのか」、「デ モは何日で仕上げるのか」とか。一緒にメンターとして参加している他の作家さんが「月に何十曲も作っている」なんて話を聞くと、僕自身も刺激になりますね (笑)
──高度なお話もされているようですが、初心者でも付いていけますか?
Carlos K.:大丈夫です。最初は難しいと思いますが、諦めずに自分のレベルを上げるためにがんばってほしいですね。むしろ初心者の人が現場の人と話せる機会なん て、僕らの時代では難しいことだったんですよ。作家を目指した時、僕の周りには音楽業界とつながりのある人はいなかったし、年月をかけて努力して、やっと そういう人達と出会うことができたんです。でも、サロンに入会すればすぐに出会えるし、直接話を聞いて刺激を受けることができる。だから、すごくうらやま しくて、僕だったら絶対に入りますよ(笑)。これを機会に一気に成長する人もいるんじゃないかな。そんな夢と希望がサロンには詰まってるんです。
──Carlos K.さんは、サロンを通じてどんなことを伝えたいのですか?
Carlos K.:僕自身も含めて、まずは「一緒に音楽を楽しみましょう」ってことですね。それと、頭でっかちにならないで、自分の音を客観的に見られるようになって ほしいんです。作家は人に聴いてもらう音楽を作るわけですから、自分を貫き過ぎても良くない。それと、作家の作業って結構孤独なので、煮詰まって病んでし まう人もいるんですよ。だから、ヘンに凝り固まってしまう前にサロンで頭と心をほぐしてほしいです。あと、自分が信じているものを疑ってみることも大事 で、1人では気がつかないこともサロンなら気づくことができます。色々なものを吸収したり、自分が知らない自分の魅力を指摘してもらえたり、そういうところがこのサロンにはあるんです。
SONIC ACADEMY SALONは、「日頃から作曲に煮詰まっている」とか、「プロはどうやって作曲をしているのか?」といった悩みや疑問を解消してくれるコミュニティだ。第一線で活躍中のクリエイター陣や、自分と同じような悩みを抱えている受講生同士で、新しい何かを生み出そうという気風に満ちている
業界の最先端を担うレーベルプロデューサーやクリエイター陣による無料のトークイベントなども開催
無料講座では、作曲に関する内容ばかりではなく、「ボーカルディレクション」という、歌い手さんが最大限に実力を発揮できるようにするための、レコーディング現場でのディレクション方法も伝授される
【参加メンター】
▶Akira Sunset(乃木坂46、欅坂46…)
▶Carlos K.(西野カナ、Flower、Little Glee Monster…)
▶佐々木望(欅坂46、ジェイディーズ…)
▶丸谷マナブ(乃木坂46、篠崎 愛…)
▶灰野一平(Sony Music Recordsプロデューサー)他
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