DSPを内蔵したプロクオリティのオーディオインターフェイス

人気のインターフェイスApollo直系のエントリーモデル「ARROW」が登場

人気のインターフェイスApollo直系のエントリーモデル「ARROW」が登場

2018/02/28


ユニバーサル・オーディオから、これからDTMを始めようというユーザーに向けて、エントリーモデルながらDSPを内蔵したプロクオリティのオーディオインターフェイス「ARROW」がリリースされました。価格をグッと抑えながらも、同社の人気モデル「Apollo Twin MK Ⅱ」の基本機能を受け継いだ本機の実力をチェックします。

文:堀 豊STUDIO21

ARROW オープンプライス(¥58,000 前後)

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コンパクトな筐体にUnison(※)対応プリアンプを2系統、ヘッドホンアウトとモニターアウトをそれぞれ1系統ずつ搭載した、Thunderbolt 3対応のオーディオインターフェイス。パソコンからのバス電源で動作するため、どこにでも持ち歩いて、出先での作業にも最適だ。Realtime Analog Classics Plug-inが付属する

※Unison=プリアンプなどにおいて重要な、インピーダンスやゲイン、アナログ回路のふるまいなどを忠実にエミュレートし、Apolloシリーズのマイク/Hi-Zインプット回路を制御する技術のこと。

この「ARROW」は、同社のApolloシリーズのDNAを受け継いだエントリーモデルで、Mac/Windowsの両方でThunderbolt 3での接続が可能な注目の新製品です。筆者は普段Apollo TwinMkⅡを使用していますので、両者を比較しながらテストをしてみました。

まず驚くのは、Thunderbolt 3ケーブルから動作に必要な電源供給ができるおかげで、電源アダプターが必要ないことです。電源オン/オフのボタンもなく、パソコンとつなぐだけでスタンバイできました。ただ、通常DSPは熱を持ちますが、本機には通気用の穴などが特にないようなので、安定した動作をさせるには風通しの良いところに置くなどの対策が必要かもしれません。

本体の各部を見てみると、フロントにギター/ベース用のHi-Zインとヘッドホンアウト、背面にマイク/ラインインが2系統、ラインアウトがステレオ1系統用意されています。ローカットなどのボタンや、プリアンプのコントロール・モニターボリュームのノブは上面に配置されており、直感的に操作できます。肝心のモニターの出音は、Apollo Twin MkⅡと比べると使用されているパーツが違うのか、多少低域の張り出し感は弱く感じられましたが、豊かな中高域の伸び方は上位機種に近い印象です。

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Hi-Z入力にギター/ベースをシールドで接続すると、自動的にプリアンプのチャンネル1がHi-Z入力に切り替わる。右側にはヘッドホンアウトを備えている

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背面にはマイク/ラインのコンボ入力が2チャンネルと、ステレオのアウトプットが用意されている。Apollo Twin MkⅡにあるデジタルインなどは省かれているのが確認できる

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Apollo Twin MkⅡと同様、インプットやローカット、ファンタム電源、PAD、位相反転などのオン/オフをボタンで切り替えることが可能だ

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本体右側のノブは、プリアンプとモニター/ヘッドホンのゲインコントロールに使用することができる他、押し込むことでモニターのミュートにもなる

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コンソールのインプットにPlexi ClassicとUA 610-B、1176LNコンプとリバーブを立ち上げたところ。コア数が少ないため、DSPの占有率は高負荷になる

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DAWに立ち上げたソフト音源などのアウトをコンソールソフトウェアの「VIRTUAL」にアサインすると、ほぼレイテンシーなしでリアルタイムにエフェクトをかけられる

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PCやMacとの接続は別売のThunderbolt 3ケーブルで行ない、ケーブルを通じて供給されるバス電源でARROWは動作する

本体の各部を見てみると、フロントにギター/ベース用のHi-Zインとヘッドホンアウト、背面にマイク/ラインインが2系統、ラインアウトがステレオ1系統用意されています。ローカットなどのボタンや、プリアンプのコントロール・モニターボリュームのノブは上面に配置されており、直感的に操作できます。肝心のモニターの出音は、Apollo Twin MkⅡと比べると使用されているパーツが違うのか、多少低域の張り出し感は弱く感じられましたが、豊かな中高域の伸び方は上位機種に近い印象です。

次に、本機の大きな特徴である、UADプラグインを使ったUnison機能をチェックしてみました。本機に搭載されているSoloコアのDSPでは、同時に使用できるUADプラグインの数が限られるため、ミックスで使うには処理能力が足りなく感じますが、ギターやボーカルを録るといったシチュエーションにおいては問題なく使用できます。

  • Realtime Analog Classics Plug-in
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UA 610 - B Tube Preamp(マイクプリアンプ)やMarshall Plexi Classic Amplifier(ギターアンプ)、1176SE /LN(コンプレッサー)、RealVerb Pro(リバーブ)など、ボーカル/ギター録音をスタジオグレードの高音質で行なうことができるUADプラグインをパッケージしたバンドル

まずは、標準で搭載されたRealtimeAnalog Classicsプラグインから、マイクプリの「UA 610-B」とコンプレッサーの「1176」を挿してボーカルを録ってみると、マイクのキャラクターとプリアンプのアナログフィーリングを活かしつつ、Apollo Twin MkⅡと遜色ないクオリティで歌を収録することができました。その際、録音時のレイテンシーは、コンソールソフトウェア(※)でモニタリングすると、プレイするのにまったく問題ないレベルです。

このArrowは、本物のアナログサウンドを低コストで手に入れることができるため、ビギナーにも、また今までその価格によってApolloシリーズの導入に踏み切れなかったギタープレイヤーやシンガーにもオススメできる、注目のオーディオインターフェイスです。


※コンソールソフトウェア=ARROWの各種設定やモニターバランス、録り音に対するUADプラグインのアサインなどを管理・保存するためのソフトウェアのこと


問:(株)フックアップ
TEL:03- 6240-1213 

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