ギター録音で実力をチェック!

ARROWと付属UADプラグインを使えばプロ級のギター録音システムが手に入る

ARROWと付属UADプラグインを使えばプロ級のギター録音システムが手に入る

2018/04/29


ユニバーサル・オーディオのDSP内蔵オーディオインターフェイス「ARROW」は、標準付属するプラグイン"Realtime Analog Classics" UADプラグインスイートを使うことで、レコーディング時に積極的なサウンドメイクを行なうことができます。今回はそれをギター録音で使用し、ARROWの実力をチェックしてみました。

文:堀 豊(STUDIO21

 

 「ARROW」はユニバーサル・オーディ オ独自のUADテクノロジーを、コンパク トな筐体に収めたDSP内蔵オーディオイ ンターフェイスです。エレキギターのケ ーブルをフロントのHi-Zインプットに挿 すだけで、通常はレコーディングスタジ オでのシビアなマイクセッティングと贅沢なアウトボードによって得られるプロ クオリティのギターサウンドを、簡単に手に入れることができます。

ARROWに標準で付属するプラグイン "Realtime Analog Classics" UADプラグインスイートには、ギター アンプの「Marshall Plexi Classic Amplifier」や、コンプレッサーの名機 「1176LN」、EQの「Pultec EQ」など など、レコーディングに欠かせないツー ルが含まれています。これらのエフェク トを動作させるために内蔵されたDSPの 数はSOLO(1基)ながら、アンプ、EQ、 コンプなどのプラグインをかけ録りする には十分なパワーを備えています。

また、特質すべきはやはりそのレイテ ンシーの少なさです。体感上、実機のア ンプにつないでいるのと何も変わらない 反応の素早さを持ち、これはギタリスト がプレイに集中するために何よりも大切 なポイントです。

ギター録音に使用する主なプラグイン を見ていきましょう。まず「Marshall Plexi Classic Amplifier」はその名の 通り、ロックギターには欠かせないマー シャルのPlexiアンプをモデリングした プラグインです。スピーカーとマイクシ ミュレーター部分は固定(シュアSM57 での収録のみ)ですが、アンプはPlexi の特徴的なチャンネルリンクを再現して いてサウンドバリエーションの幅が広く、 またUnisonテクノロジー(※)に対応し ているため、インプットを上げていった 時の独特の飽和感まで再現してくれます。

「Raw Distortion」は歪み系ペダル の代表機種であるプロコRATをシミュレートしたプラグインです。こちらも Unisonテクノロジーに対応しているた め、Consoleソフト(※)上でUnison チャンネルにインサートし、その後段に Marshall Plexi Classic Amplifier をインサートすることでヘヴィな歪みを 作ることができます。「Filter」の開き具合 で多彩なサウンドカラーが得られます。

また、「Pultec PRO EQ」もギター録 音に欠かせないツールです。「Boost」と「Attenuation」の組み合わせで、選択 した周波数を同時にブースト/カットす るテクニックは、ギターのロー感やアタ ック感を調整するためによく使われます。

これら複数のUADプラグインを組み合 わせたプリセットがConsoleソフト上に用意されているので、初めてUADに触 れるギタリストでも直感的に「いい音」を 作ることができるでしょう。


※Unison=プリアンプなどにおいて重要な、インピーダンスやゲイン、アナログ回路のふるまいなどを忠実にエミュレートし、マイクプリアンプ/Hi-Zインプット回路を制御する技術のこと
※Consoleソフト=ARROWの各種設定やUADプラグインの設定を行なうための専用のコントロールソフトのこ

ヘヴィなリフを鳴らすのに最適な組み合わせ例

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「Raw Distortion」(①)のフィルターでギターサウンドの明るさを調整しつつ、ライン臭さを消すために「Pultec Pro EQ」(②)でミッドを削り、さらにプリア ンプの「UA610-B」(③)で押し出し感を強めて、最後にうっすらと「Precision Mix Rack」(④)のディレイをかけます。

ギターロック系のサウンドに適した組み合わせ例

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ギター本体のボリュームの設定次第でクランチ系からクリーンまで対応できる、レスポンスの良さが際立つ例です。「Precision Delay Modulation」(①)でコ ーラスを選び、コンプレッサーの「1176LN」(②)でギターサウンドの粒立ちを揃えます。

オールドマーシャルのテイストを感じさせるクラシックロックな組み合わせ

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「Precision Delay Modulation」(①)でクリーントーンに短めのスラップディレイを足した、ジャズ系からクラシックロックまで使えるサウンドです。「UA 610-B」(②)のコンソールを通すことで中域の粘りが出ます。

U2を意識したアルペジオを飛ばすようなディレイサウンド

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U2のジ・エッジを意識した、アルペジオをディレイで飛ばすようなイメージのセッティングです。コンプレッサーの「1176SE」(①)で粒立ちを そろえつつ、ディレイの「Precision Delay Modulation」(②)の後に「RealVerb Pro」(③)でプレート系のリバーブをミックスすることで、さらに浮遊感を出しています。

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