EDMクリエイター御用達の音楽制作ソフト
Image-Line Software「FL STUDIO 20」徹底レビュー
Image-Line Software「FL STUDIO 20」徹底レビュー
2018/10/11
イメージライン・ソフトウェア社の音楽制作ソフト、「FL STUDIO」の新バージョンが発売されました。世界各国のトラックメイカーがこぞって使っている本ソフトが、どう進化を遂げたのかを、3回に渡る連載記事でチェックしていきます。
【連載コンテンツ】
第1回 「FL STUDIO」のバージョン20が登場(2018/8/13公開)
第2回 他のDAWよりここが使いやすい!「FL STUDIO 20」の6つの魅力(2018/9/11公開)
第3回 音楽プロデューサーのTokima Tokioが「FL STUDIO 20」のMac版をチェック!(2018/10/11公開)
第1回 「FL STUDIO」のバージョン20が登場
クリエイター待望のMac版に対応
FL STUDIO(以下FL)は、20年に渡り進化をし続けている統合型の音楽制作ソフトです。シーケンサー/シンセサイザー/サンプラー/ドラムマシン/エフェクター/レコーダー/ミキサーなど、音楽制作に必要なツールがワンパッケージになっています。この度発表された最新バージョンは、誕生20周年を記念し、「FL STUDIO 20」と命名。ついにMacにも対応し(※Mac版のみ一部機能は開発中)、1ライセンスでMac版とWindows版の両方が使用できます。
FLは、「パターン」と呼ばれる短いモチーフを作り、それを「プレイリスト」上に並べていく楽曲構築法に特徴があります。さらに、複雑なシーケンスの編集/操作を素早く行なえるピアノロールや、80種以上の音源/エフェクト(Producer Edition)がトラック制作をサポート。ミックスでは、エフェクトやサイドチェイン、オートメーション、プラグインの遅延補正など、高度な機能を持つミキサーがプロの求める完成度を実現します。
また、FLを他のDAWのプラグインとして動作させたり、ReWireで連動させられるなど、拡張性にも優れています。
トップクリエイターが語るFL STUDIOの魅力
FL STUDIOは世界的な有名トラックメイカー達に愛用されていることでも知られています。パワーユーザーの1人であるアヴィーチーは、生前FLについて「友人に紹介されて、すぐに夢中になりました。とても簡単で使いやすいので、いつまでも使い続けてしまいます。FLは僕の多くのトラックを生み出した、メインの制作ソフトなのです」と語っていました。
マーティン・ギャリックスもFLをメインのDAWとして使用しているトップクリエイターの1人です。「FLは、楽曲制作に使いやすいサウンドを探したり、トラックを作る作業で、とても素早く結果を出してくれます。僕はアイディアをできるだけ早く形にしたいのですが、FLがあれば、そのアイディアが仕上げる価値があるものなのかどうかもすぐに判断できるのです。それと、FLには僕が愛用している非常に優れたプラグインがいくつも入っています」。
Avicii
スウェーデン出身の音楽プロデューサー。2013年にソウルシンガーのアロー・ブラックをフィーチャーした「Wake Me Up」を発表し、世界84ヵ国でiTunes1位を獲得した。
Martin Garrix
オランダ出身のDJ/トラックメイカー/プロデューサー。世界最大級のダンスミュージック・メディア「DJ MAG」が発表した世界の人気DJランキング1位を史上最年少で受賞した。
主な新機能
プレイリストとパターンのどちらでも、途中で拍子を変更できるようになった。拍子の異なるパターンを混在させることも可能なので、複雑な楽曲の構築も行なえる
選択したオーディオやパターンクリップをオーディオにバウンスすることが可能。エフェクトや音源をオーディオにレンダリングすることでCPU負荷が軽減できる
プレイリスト内に複数のアレンジを持たせることができるようになった。異なるアレンジパターンを差し替えながら、楽曲に合う理想的なアレンジを追求できる
録り直したい箇所がある時は、そこをミュートし、マーカーで範囲指定する。この状態で再生すると、指定範囲だけ録音状態となり、演奏すると別トラックに録音される
ツールバーをエディットモードにすると、カスタマイズすることが可能だ。自分が頻繁に使うツールを優先的に配置することで、作業性を向上させることができる
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