Universal AudioのDSP内蔵オーディオインターフェイス

第一線で活躍するアーティストが惚れた
「Apollo」ラックシリーズの魅力

第一線で活躍するアーティストが惚れた「Apollo」ラックシリーズの魅力

2020/03/15


圧倒的な音質の良さとUADプラグインが使えることで人気を博している、ユニバーサル・オーディオのオーディオインターフェイス「Apollo」。同シリーズは、プロのユーザーが多いことでも知られています。Apolloのラックシリーズを愛用している4名のミュージシャンに、導入のきっかけとその魅力を聞きました。

取材:東 哲哉 写真:小貝和夫、桧川泰治

青木征洋

録音時に定番プリアンプを使えるのがありがたい

青木征洋

 

Apolloシリーズとの出会いは、2014年にNAMM SHOWへ行った時でした。ユニバーサル・オーディオのブースで「Apollo Twin USB」の実機をいち早く見ることができたんです。UADプラグインの良い評判も聞いていたし、実際に見たらハードウェア的にもしっかりと作られている印象を受けて、「買うならこのタイミングだな!」と導入を決めました。

実際に使ってみると、やはり「Unison」(※)でUADプラグインの“かけ録り”ができることが良かったですね。録音時に定番のプリアンプが使えるのがありがたくて。厳密に音を比べてどうこうというよりも、「UADプラグインをかけておけばメンテナンスもいらないし、リコールできるし、とりあえず大丈夫だろう!」みたいな。

現在は「Apollo 8」と「Apollo X6」も所有していて、録音をする時はApollo X6につないでいます。あと、各モデルをThunderboltでつなげばパワーを拡張できるんですよ。なので買い替えではなく、買い足している感じですね。Apollo Twin USBもモニターコントローラーとして使っています。

※Unison=プリアンプなどにおいて重要なインピーダンスやゲイン、アナログ回路のふるまいなどを忠実にエミュレートし、Apolloのマイク/Hi-Zインプット回路を制御する技術のこと。

apollo x6,apollo 8

青木所有のApollo 8(下)とApollo X6(上)

大石昌良

本チャンのアコギの音を自宅のApolloで録った

大石昌良

 

5年くらい前に、ユニット仲間であるTom-H@ckくんに「Apolloシリーズがいいよ!」って言われたのがきっかけでユニバーサル・オーディオの製品を使い始めました。あと、エンジニアさんからもすごくいい評判を聞いていて、それでまずは「Apollo Twin」を買ったんです。

実際に使ってみると、自宅でも外のスタジオと同じクオリティで録音ができるなと思いましたね。その頃リリースした「君じゃなきゃダメみたい」という曲のアコギは、Apollo Twinで録ったんです。録る時にマイクの音が細く感じられたので、「Little Labs Voice Of God Bass Resonance」というUADプラグインをかけ録りしました。これは低域の倍音を出してくれるので、ローがかなりゴージャスになるんですよ。エンジニアさんに渡した時も評判が良かったですね。

今は「Apollo 8」をメインで使っています。発売と同時に買いました。新たにルパート・ニーヴ・デザインズ5024(マイクプリ)とレトロ・インストゥルメンツ176(コンプ)を導入して、それらを通した音をApollo 8で録っています。

apollo 8

大石所有のApollo 8

BAROQUE・圭

ライブのシステムにもApolloを導入している

BAROQUE・圭

 

ユニバーサル・オーディオのインターフェイスは、今使っている「Apollo 8」が出た時から使い始めました。ライブでも使えるように、ある程度の出力が欲しかったのと、かけ録りに使える「Unison」機能が気になっていたんです。実際にスタジオで試してみたら音質も良くて、暖かくてシルキーな感じがしました。

今はライブのシステムにもApollo 8を導入していて、おかけでギターの音が良くなりました。ギターアンプを3台使って、マイクを4本立てつつ、ディレイやリバーブに送るんですね。以前はイーヴンタイドのラックエフェクターとかを経由させてPAに送っていたんですけど、最近はこれらの音をApollo 8でまとめてからPAに出力しています。その方が音に暖かみもあるし、滑らかになるというか、音がまとまるんですよね。

ライブの時はプラグインを立ち上げていなくて、あくまでもApollo 8をHA(ヘッドアンプ)というか、ミキサーとして使っています。

今後はライブでもUADプラグインを使ってみようと思っているので、色々と試している最中です。

apollo 8

圭所有のApollo 8

みきとP

ApolloやUAの製品はMacとの親和性がいい

みきとP

 

ユニバーサル・オーディオの製品を使い始めたのは2017年の夏頃でした。僕がようやくコンプを使えるようになりつつあった頃で、コンプの実機を最もリアルに再現しているプラグインだと噂されていた、UAD-2の「1176」を試してみたかったんです。で、景気良く「UAD-2 Satellite」を導入して、その後「Apollo 8」と、ギター録音用に「OX AMP TOP BOX」も導入しました。

UAD-2を導入したのと同じ時期に、パソコンをWindowsからMacへ移行したんですけど、ユニバーサル・オーディオ製品はMacとの親和性もいいですね。何よりApolloは「Unison」で“かけ録り”ができるということで、これも一度試してみたかったんです。僕がかけ録りで使うプリアンプは、定番にはなりますけど、「Neve 1073」と「UA 610-B Tube Preamp and EQ」です。コンプは「1176」と「Teletronix LA-2A Classic Leveling Amplifier」で、リバーブに関してはシンガーが来て歌ってもらう時だけ、「Lexicon 224 Digital Reverb」とかを準備します。

みきとP所有のApollo 8

みきとP所有のApollo 8

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