DTMからPCゲームまで幅広く使えるスピーカー
【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ローランドMA-22【レビュー】
【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ローランドMA-22【レビュー】
2017/11/17
リスニングと音楽制作の両方に使える、デスクトップ用モニタースピーカー
ローランド
MA-22
オープンプライス(¥20,000前後)
ローランド㈱お客様相談窓口
TEL:050-3101-2555
http://www.roland.com/jp/
試奏・文:原 朋信(カフェオレーベルスタジオ)
写真:小貝 和夫
※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2017年11月号)より抜粋したものです。詳しくは、http://www.sounddesigner.jp/をご覧ください。
ローランドより、デスクトップ用のコンパクトなモニタースピーカー「MA-22」が発表されました。本機は、 一見すると一般的なパソコン用のスピーカーに見えるかもしれませんが、 実際に使ってみるとイメージが大きく変わります。
まず、手に取るとしっかりとした重みが感じられ、 作りの良さが伝わってきました。サイズ感は、デスクトップ用のスピーカーとしてはひと回り大きく、スタジオ用のモニタースピーカーとしてはふた回りほど小さい感じです。
早速、スタインバーグCUBASEをパソコンに立ち上げて、ミックス作業を行なってみました。音を聴いてみると、低音の量感にビックリです。周波数バランス的に、普段使っているスタジオモニターと比べても違和感がなく、いつも通りの作業ができました。他のスピーカーと比べても、 ミックスが行ないやすいと思います。このサイズでそれを実現していることに、本当に驚きました。
本機を使うコツとしては、まさに「デスクトップ用」という名の通り、ディスプレイモニターの両脇に置くぐらいの距離感がベストでした。まさに究極のニアフィールドです。 これならほぼ耳の前で、ヘッドホン感覚でスピーカーを鳴らせるので、小音量でも作業が行なえます。音量を気にしてスピーカーでのミックスを諦めている方には、ぜひこれを試して快適さを感じてほしいです。
逆に、 一般のリスナーの再生環境(スマホや音楽プレーヤーなど)を想定したバランスチェック用としては、あまり参考にならないかもしれません。モニター用として、音が良過ぎるからです!
本機は、デスクトップ用の小型スピーカーでありながら、音楽制作にも本気で使えるように、徹底して作られています。今までにありそうでなかった、 新しいタイプの製品と言えるでしょう。
⬆︎座った状態から手を伸ばして操作しやすいように、高域と低域調整用のイコライザーはフロントパネルに配備されている。ちなみに、小音量でモニタリングを行なう時は、 少しドンシャリ気味にするとバランスが良くなるのでオススメだ
⬆︎背面上部にバスレフポートを装備しており、これのおかげでリスニング用の小型スピーカーでは再現できない、タイトでクリアな低音を再生できる。本体と壁の距離が近くなり過ぎないように注意しよう
【製品概要】
「MA-22」は、20W×2の2ウェイバスレフ方式を採用したことで、コンパクトながら迫力のあるサウンドの再生が可能な、デスクトップ用のモニタースピーカーだ。DAWソフトによる音楽制作から通常のリスニング、PCゲームまで、幅広い用途で利用することができる。また、手軽に音量と音質の調整が行なえるように、ボリュームツマミやEQといったコントロール類が、すべてフロントに設置されているのもポイントだ。
スペック
●出力:40W(20W+20W) ●スピーカー:ツィーター(2cm)、ウーファー(8cm) ●再生周波数帯域:80Hz~20kHz(ー10dB) ●入出力端子:ヘッドホンアウト(ステレオミニ)、AUXイン(ステレオミニ)、RCAイン(L/R)、DCイン、Lチャンネルアウト(以上Rチャンネル)、Lチャンネルイン ●電源:DC15V 3A ●外形寸法(突起含まず):111.2(W)×134(D)×222.6(H)mm ●重量:1.6kg(Rチャンネル)、1.52kg(Lチャンネル)
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