スマート・キーボードコントローラー

【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ネイティブ・インストゥルメンツKOMPLETE KONTROL S49/S61【レビュー】

【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ネイティブ・インストゥルメンツKOMPLETE KONTROL S49/S61【レビュー】

2017/11/17


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高解像度のフルカラーディスプレイを2基搭載したニューモデルが登場

ネイティブ・インストゥルメンツ
KOMPLETE KONTROL S49/S61
S49(49鍵)=¥64,630 S61(61鍵)=¥73,889
問:ネイティブ・インストゥルメンツ・ジャパン

試奏・文:内藤 朗(FOMIS)
写真:小貝 和夫

※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2017年11月号)より抜粋したものです。詳しくは、http://www.sounddesigner.jp/をご覧ください。


【製品概要】
ソフト音源をスムーズに操れるMIDIキーボード/コントローラー。新モデルでは、Fatar社製の高品質なキーボードとその上部のLight Guideに加え、 2基の高解像度フルカラーディスプレイと17個のファンクションボタンを追加。また、横型のタッチストリップやピッチベンド/モジュレーションホイールを装備し、DAWやMASCHINEとの連携も強化され、本体上でプロジェクトのミックスやナビゲート、エディットも可能だ。

 


本機は旧製品の操作性の良さを踏襲しつつも、新たにファンクションボタンが17個も拡張され、鍵盤部に弾き心地の良いFatar社製キーボードが採用されたことで演奏性にも優れています。鍵盤の上部に配置されているLight Guideは前モデルよりも少し上部に配置され、点灯時の発色が良く、鍵盤の設定状態や、ノートに割り当てられている各項目がひと目でわかります。

操作性という点では、ピッチベンドとモジュレーションコントローラーが以前のタッチストリップ型からホイール型に変更されており、ホイール型に慣れている人にとっては、使いやすさがより向上しています。これに加えて、横型のタッチストリップを1個装備しているので、例えばパンやブライトネスなどのパラメーターを割り当てておくと便利でしょう。このタッチストリップは触りやすいように両端が滑らかにパネルとつながっているため、引っかかりがなく、最大値や最小値までしっかりと押さえられるように改良されているのが好印象です。

個人的にとても便利だと感じたのは、高解像度のフルカラーディスプレイが2基採用されている点です。特にMASSIVEやMONARKを含む付属のソフト音源「KOMPLETE 11 SELECT」を使用する際、サウンドのブラウジングが前モデルより格段に行ないやすくなったと感じました。本体上で、パソコンの画面と同様に目的の音色を効率良く選べます。

本機はMASCHINEソフトウェアとの連携以外にも、エイブルトンLiveやアップルLogic Pro XなどのDAWのコントローラーとしても機能します。曲の再生/停止などのトランスポート操作をはじめ、ミキサーセクションや編集機能にアクセスして、ディスプレイ上でDAWの状態を把握したり、ボリュームメーターの表示も可能です。今後はCUBASEやNUENDOにも対応予定とのことです。

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⬆︎視認性に優れた、高解像度のフルカラーディスプレイを装備。DAWのコントローラーとしてトラックのミキシングを行なう際もスムーズに作業を進めることができる

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⬆︎ピッチベンドとモジュレーションのホイールを新たに装備。オーソドックスなコントローラーながら、これらがあることでフレーズのアーティキュレーションが付けやすくなるため、演奏時のパフォーマンスが向上する。また、横型のスマートストリップも装備しているので、多彩な演奏表現が可能だ

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⬆︎DAWとの連携が強化された本製品は、Logic Pro X、Live、GarageBandなどのトランスポート操作が可能だ

 

スペック

●システム要件:Mac OS X 10.11またはmac OS 10.12、Intel Core 2 Duo、Windows 7以降、Intel Core 2 DuoまたはAMD Athlon 64 X2●接続:MIDIイン/アウト、エクスプレッション及びサスティンペダル用のTS端子 ●KOMPLETE KONTROL S49=外形寸法:840(W)×297(D)×84(H)mm
重量: 5.55kg ●KOMPLETE KONTROL S61=外形寸法:1006(W)×297(D)×84(H)mm 重量: 6.55kg

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