プロダクション&パフォーマンスシステム

【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ネイティブ・インストゥルメンツMASCHINE【レビュー】

【秋のイチ押し宅録ギア徹底試奏レポート】ネイティブ・インストゥルメンツMASCHINE【レビュー】

2017/11/17


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オーディオインターフェイスを新搭載しインターフェイスデザインも大胆に刷新

ネイティブ・インストゥルメンツ
MASCHINE
¥67,407
問:ネイティブ・インストゥルメンツ・ジャパン

試奏・文:内藤 朗(FOMIS)
写真:小貝 和夫

※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2017年11月号)より抜粋したものです。詳しくは、http://www.sounddesigner.jp/をご覧ください。


【製品概要】
素早く直感的にトラックやビートを作れる、プロダクション&パフォーマンスシステムの最新モデル。従来の操作性とレイアウトを継承しつつ、使用頻度の高い機能を扱うファンクションボタンなどを追加。2基の高解像度フルカラー・ディスプレイの搭載により、視認性や操作性も大幅に向上した。また、コントローラーとして機能するだけでなく、24ビット/96kHzのオーディオインターフェイスが内蔵されたのも特徴だ。

 


基本的なデザインはMASCHINEのままですが、操作ボタンが増えながらもパッドが大幅に大きくなり叩きやすくなるなど、細部が洗練されたデザインになっていると感じました。また、各ボタンに記されたパラメーター名がバックライトで見やすくなっている点や、画面表示部が高解像度フルカラーディスプレイに変更されたことで、視認性が飛躍的に向上しています。パソコンの画面を見ずにサウンド検索やプレビューができたり、エフェクトの調整やミックスなどのエディットも行なえるので、本体の操作のみに集中できます。

パッド、ノブ、ボタンのレスポンスが向上しており、触れただけで反応してくれるスムーズさがあります。また、リボンコントローラー型のスマートストリップは両端の設計に工夫が見られ、変化させるパラメーターの最大値と最小値を表現しやすくなっています。

本製品の売りは何といっても24ビット/96kHzのオーディオインターフェイスを実装した点でしょう。これによって機材のセッティングがシンプルにできるだけでなく、本体のサウンドが常に同じクオリティで再現できるわけです。出音はEDM系の曲などに適したアタック感のある、骨太なサウンドという印象です。加えて入力端子も装備され、マイクや楽器からの入力音声をサンプリングすることが本機だけでできるようになり、作り出せるサウンドの幅が大きく拡張されました。サンプリングした素材のスライスなどの編集も、ディスプレイが見やすいので容易に行なえます。サウンドプロダクションツールとしての進化が大きく感じられる製品です。

なお本機とKOMPLETE KONTROL S(以下KKS)は完全連携できるように設計されており、例えばKKS側で本機のインストゥルメントを選んだり、本機上でトラックやパターンを編集しながらKKS側でミックスを行なうことも可能です。

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⬆︎オーディオインターフェイス機能の装備に伴い、マイク入力、ライン入出力などの各端子や、ヘッドホンボリューム、マスターボリュームなども装備。これによりサンプリングも本体のみで行なえるようになった

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⬆︎高解像度フルカラーディスプレイは非常に視認性が良く、細部まで見やすいため、膨大なサウンドのプリセットを選ぶ際もパソコン上での操作と遜色のない作業ができる

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⬆︎新搭載のスマートストリップは、ピッチベンドやモジュレーションをかけたり、スタッター、エコー、フランジャーなどのエフェクト操作の他、ギターをジャカジャカ弾くような効果を得ることも可能だ

 

スペック

●システム要件:Mac OS X 10.11またはmacOS 10.12(最新アップデート)、Intel Core i5、2GB RAM(4GB推奨)、Windows 7、8、または10(最新Service Pack、32/64ビット)、Intel Core i5または同等のCPU、2GB RAM(4GB推奨) ●内蔵オーディオインターフェイス:24ビット/96kHz ●PCとの接続:USB 2.0、3.0 ●端子:TRSライン出力×2、TRSライン入力×2、ダイナミックマイク用フォーン入力、ヘッドホン出力、MIDI入力、MIDI出力、フットスイッチまたはペダル入力×1 ●電源:15V 1.2Aの電源アダプタ付属 ●外形寸法:320(W)×301(D)×41(H)mm ●重量:2.2 kg

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