世界が認める高級マイクブランド 「ブラウナー」に注目!
【多くのプロが使っている注目マイクをレビュー】ブラウナーVM1
【多くのプロが使っている注目マイクをレビュー】ブラウナーVM1
2017/12/16
全帯域でまったく出っぱるところのないフラットな特性
ブラウナー
VM1
オープンプライス(¥730,000前後)
日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp
世界中のアーティストやエンジニアが愛用し、日本でもL'Arc-en-CielのhydeやUVERworldのTAKUYA∞がボーカル録音で使用している新定番マイクブランドが「ブラウナー」です。ここでは同ブランドの代表モデルである「VM1」の試奏レポートと、その他の注目モデルを紹介しましょう。
試奏:原 朋信(カフェオレーベル)
販売価格が70万円超えという、ノイマンU87Aiよりも高価なモデルですが、実際に音を録ってみると、この価格設定が十分に納得できてしまう音質で録音することができました。言葉では説明が難しいのですが、「この価格帯にならないと超えられない一線」というものがあることを、本機は実感させてくれます。マイク本体はもちろん、専用電源ユニット、サスペンションやポップガードまで一切の妥協なく製造されている点も好印象です。
そのサウンドですが、全帯域でまったく出っぱるところのないフラットな特性を持っていて、まるでミックスで完璧なイコライジングをしたうえに、絶妙にマルチバンドコンプをかけたかのような安定感が見事です。もちろん、試奏時にはコンプやEQを一切かけていないのにです! ダイナミクスもしっかりと維持されたまま、歌や楽器の音がそのまま「使える音」で録れるのが本機の特徴と言えます。ウィスパーでもシャウトでも、余裕でふくよかな音楽的空間に包み込んでくれるような感覚は、他ブランドのマイクでは得られません。
実際にこのマイクが1本手元にあったら、録音することや音楽を作ること自体が、より楽しくなること間違いなしです。今すぐプロの音を手に入れたい人は、要注目のモデルです。
【製品概要】
「VM1」は、ビンテージマイクの質感を持ちながらも、同時に今日のマイクに求められる極めて高い技術基準を満たしている真空管式のコンデンサーマイクだ。ナチュラルで原音に極めて忠実な、高解像度のサウンドを持ち、ボーカルや楽器のレコーディングにおいて、ニュアンスや奥行き感までも正確に表現できる。なお、5通りの指向性を選ぶことが可能だ。
その他の注目モデル
オープンプライス(¥765,000前後)
日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp
極めて高い解像度を保ちながらも、ハイエンドがソフトかつシルキーで、わずかに中低域が強調されているサウンドキャラクターを持つ真空管コンデンサーマイク。その艶のある魅力的な質感は、特に男性ボーカルの録音で極めて高いパフォーマンスを発揮する。また、ギターなどの弦楽器のレコーディングでは独特の暖かみが加わり、存在感のあるサウンドで録音することができる。
オープンプライス(¥448,000前後)
日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp
上で紹介しているVM1をベースに開発されており、VM1同様の極めて透明度の高い音質と優れた空間表現力、ウォームかつナチュラルなサウンドを、小型ボディで実現した真空管コンデンサーマイク。同社の特徴である素早いレスポンス、卓越した音質、低ノイズという特性を有している。なお、指向性は狭めの単一指向性と無指向性の2パターンから選択可能だ。
オープンプライス(¥238,000前後)
日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp
音質などのパフォーマンスを犠牲にすることなく、指向性を単一指向性のみに絞り込んだFETコンデンサーマイク。他のモデルと同様にラージダイアフラムを採用しており、その録り音はVM1と同じく極めてピュアで解像度が高い。原音に忠実なサウンドが得られるので、ボーカルやギター、ストリングスなど、あらゆる楽器のレコーディングで使用することができる。
オープンプライス(¥280,000前後)
日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
http://www.electroharmonix.co.jp
まるで真空管マイクのようにウォームなキャラクターを持っているFETコンデンサーマイク。左上で紹介しているVMX同様に、リファレンスマイクとしても使用可能な高い解像度とフラットな特性を持っている。太い音で録れるのも特徴で、しかも高域がしっかりと伸びているなど、バランスがとてもいい。ソースとの距離感を正確に表現してくれるのも本機の持ち味だ。
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