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【注目のスピーカー・ヘッドホン・イヤホンをプロがレビュー】サウンドウォーリアー SW-HP10s

【注目のスピーカー・ヘッドホン・イヤホンをプロがレビュー】サウンドウォーリアー SW-HP10s

2018/01/16


ソリッドでレンジが広くて色付けのない、ミックスをするのに最適なクリアな音色

サウンドウォーリアー
SW-HP10s

オープンプライス(¥28,000前後/ペア)
問:城下工業㈱
http://www.shiroshita.com/
 

試聴・文:堀 豊(STUDIO21)

 


本機は同社の「SW-HP10」の後継モデルで、形状も前モデルを引き継ぎながらもブラッシュアップされており、頭頂部に当たる部分が、より柔らかい素材になっていてフィット感が抜群です。イヤーパッド部も25mm程度と適度な厚みと弾力感があり、締め付け具合も調整できるので、280gという本体重量の軽さもあいまって、長時間のミックス作業での使用でも疲れにくいのが特徴です。

肝心の音質ですが、派手さはないもののソリッドでレンジが広く、色付けのない非常にクリアな音色です。ローの張り出し感は抑えめですが、前後のつながりやバランスが良く、ミックスを構築していくうえで音の立ち上がり部分や、細かいEQやコンプのかかり具合などのチェックがしやすいと思いました。定位感も素晴らしく、センターにあるものはきちんとセンターに、左右に広がっている音はしっかりと左右に広がって聴こえます。

ミックス作業時のモニターヘッドホンとしてとても使いやすく、出来上がった2ミックスを他のスピーカーやヘッドホンなど別の環境で聴いてみても、本機で作業していた時との感覚の差が少ない印象がありました。音楽制作用として、ぜひ持っておきたい1本です。
 

【製品概要】
「SW-HP10s」は、低価格ながらもハイクオリティなサウンドを再生することができることで、プロの間でも評価が高い同社の代表モデル「SW-HP10」をリニューアルした製品だ。高い解像度とスピード感のあるサウンドが特徴で、そのバランスのいい音像はミックスで使うのに最適だ。また、独特の形状を持つ肌触りのいいイヤーパッドにより、長時間着けていても耳が痛くならない。

【スペック】
●形式:密閉型 ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●出力音圧レベル:103dB/1kHz, 1mW ●インピーダンス:40Ω/1kHz ●ケーブル:2.5m(ストレート) ●重量:280g(ケーブルを含む)
 

「スピーカー」「ヘッドホン」「イヤホン」の特徴

今時の音楽制作では「スピーカー」「ヘッドホン」「イヤホン」をうまく使い分けるのが常識!

打ち込みやレコーディング、ミックスを行なう際に使用するモニタースピーカー、ヘッドホン、イヤホンには、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。また、どのようなシチュエーションでどれをチョイスすればいいのでしょうか。自身も3つを使い分けているというエンジニアの篠崎恭一氏にポイントを教えてもらいました。
 

スピーカー、ヘッドホン、イヤホンは、「音を聴くための機器」という意味では共通ですが、同じ楽曲でもどの機器で聴くかによって、サウンドの印象は変わってきます。

一番自然(本来の音)に近いサウンドが得られるのはスピーカーでしょう。音の出口と耳の間に十分な空間があり、空気が振動している普段から聴き慣れた音を再生することができます。プロが楽曲制作やミックスをする際も、基本的にはスピーカーを基準にして音が作られていますし、耳への負担が少ないのが特徴です。その反面、部屋の構造などの環境的な影響を受けやすく、細かいニュアンスや音の輪郭などがボヤけやすい傾向もあるので、それらを考慮して使用する必要があります。

ヘッドホンはスピーカーを直接耳に押し当てているような印象の音質になります。空気感はスピーカーよりもかなり減りますが、外部環境の影響を受けにくく、細かいニュアンスなどがわかりやすいので、エディットの際などに重宝します。しかし、自然な空気感がないので、空間系エフェクトの調節が難しく感じることもあります。

イヤホンに関しては、スピーカーユニットをほぼ耳の中に入れているような状態になります。外部からの影響はほとんど受けず、密閉性も高いため、雑音が多い環境でもしっかりと音を聴くことができます。この特徴を活かして、ステージのモニター用として使用することも多く、最近では自分の耳型を採取してピッタリと形に合わせたものを作ってくれるメーカーもあります。モニターの中では一番シビアに音の判断ができ、細かいニュアンスも手に取るようにわかる反面、自然な響きとはかなり遠く、そのサウンドが味気なく感じる場合もあります。また、ユニットが鼓膜に近い部分に来るので、耳への負担も大きくなります。

しかし、それぞれの特徴を把握して、目的に応じて使い分ければ、より効率良く作業を行なうことができ、充実した制作環境を構築できます。もしまだ持っていないものがあったらぜひ導入して、宅録ライフをもっと充実させましょう。
 

モニタースピーカー
【メリット】 空気を通った自然な音を聴くことができ、耳への負担も少ない。また、ヘッドホンとイヤホンは、右側の音は左耳では聴けず、左側の音は右耳で聴くことができないが、スピーカーは自然な定位感でサウンドをチェックできる。

【デメリット】 周囲の壁や天井、デスクの天板などによる影響を受けやすく、ルームチューニングが必要になる。また、ある程度大きな音が鳴らせる環境でないと使えない。
 

ヘッドホン
【メリット】 プレイの細かいニュアンスやエフェクトのかかり具合が非常にわかりやすく、ミックスで細部の確認をする際に重宝する。また、ボーカルなどのレコーディングでオケを聴く際には必須だ。

【デメリット】
スピーカーのような自然な空気感がなく、リバーブなどの調整がやりにくいケースがある。また、長時間装着していると耳が痛くなったりすることもあり、ケーブルの取り回しが煩わしいのも欠点だ。
 

イヤホン
【メリット】 耳の穴にピッタリとフィットするので遮音性が非常に高く、外からの影響を受けにくい。また、プレイヤーの細かいニュアンスもしっかりと聴き取ることができる。

【デメリット】 耳に直接入れるという構造上、鼓膜にかかる負担が大きい。また、入れている位置が外側にズレると、低域の聴こえ方が変わってしまうので、注意が必要だ。

 

 

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