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【注目のスピーカー・ヘッドホン・イヤホンをプロがレビュー】オーディオフライ AF1120

【注目のスピーカー・ヘッドホン・イヤホンをプロがレビュー】オーディオフライ AF1120

2018/01/17


 

ローからハイまでレンジのバランスが良く、プレイヤーのニュアンスを忠実に再現

オーディオフライ
AF1120

オープンプライス(¥72,000前後)
問:ローランド㈱お客様相談窓口
TEL:050-3101-2555
http://www.roland.com/jp/
 

試聴・文:篠崎恭一(SLOTH MUSIC)

 


実際に本機を耳に着けてみたところ、装着感は軽めで、圧迫感もありません。程よい空気感を感じる着け心地は、スタジオでの作業はもちろん、移動中などで使用するのにも良さそうです。また、イヤーフックが柔らかくて、しっかりと耳にフィットしてくれるのも好印象でした。

サウンドは、ローからハイまでレンジのバランスがしっかり取れている中で、高域が伸びる印象があります。例えば、ハイハットを叩く微妙なニュアンスなどもわかりやすく、そのハイハットがどのあたりに定位されているのかが非常に見えやすかったです。また、リバーブなどの空間系エフェクトの質感も捉えやすくて、他の楽器との混ざり方をチェックする際にも判断しやすいサウンドになっています。例えば、ボーカルのロングトーンの切れ際など、ニュアンスもしっかりと再生してくれるので、レコーディングの際のモニタリング用としても向いていると思います。

帯域的にどこかが飛び出している印象もなく、すっきりとした音で、一般的なリスニング環境を想定した、ミックスの最終チェックなどにも向いているモデルと言えるでしょう。
 

【製品概要】
「AF1120」は、同社のコンセプトである「Built for Music」に基づき開発された、モニタリングに必要なすべての機能が詰め込まれたモデルだ。バランスドアーマチュア・ドライバを左右に6基搭載し、各帯域を独自のクロスオーバー・フィルタリングでつなぐことで、長時間でも耳が疲れることのない、自然でフラットな音質を実現している。また、硬質イヤーフックを採用し、耳にしっかり固定することが可能だ。

【スペック】
●タイプ:バランスド・アーマチュア型 ●ドライバ:バランスドアーマチュア・ドライバ×6 ●周波数特性:15Hz〜25kHz ●インピーダンス:10Ω ●感度:110dB/1kHz ●ケーブル長:1.6m ●重量:19g
 

「スピーカー」「ヘッドホン」「イヤホン」の特徴

今時の音楽制作では「スピーカー」「ヘッドホン」「イヤホン」をうまく使い分けるのが常識!

打ち込みやレコーディング、ミックスを行なう際に使用するモニタースピーカー、ヘッドホン、イヤホンには、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。また、どのようなシチュエーションでどれをチョイスすればいいのでしょうか。自身も3つを使い分けているというエンジニアの篠崎恭一氏にポイントを教えてもらいました。
 

スピーカー、ヘッドホン、イヤホンは、「音を聴くための機器」という意味では共通ですが、同じ楽曲でもどの機器で聴くかによって、サウンドの印象は変わってきます。

一番自然(本来の音)に近いサウンドが得られるのはスピーカーでしょう。音の出口と耳の間に十分な空間があり、空気が振動している普段から聴き慣れた音を再生することができます。プロが楽曲制作やミックスをする際も、基本的にはスピーカーを基準にして音が作られていますし、耳への負担が少ないのが特徴です。その反面、部屋の構造などの環境的な影響を受けやすく、細かいニュアンスや音の輪郭などがボヤけやすい傾向もあるので、それらを考慮して使用する必要があります。

ヘッドホンはスピーカーを直接耳に押し当てているような印象の音質になります。空気感はスピーカーよりもかなり減りますが、外部環境の影響を受けにくく、細かいニュアンスなどがわかりやすいので、エディットの際などに重宝します。しかし、自然な空気感がないので、空間系エフェクトの調節が難しく感じることもあります。

イヤホンに関しては、スピーカーユニットをほぼ耳の中に入れているような状態になります。外部からの影響はほとんど受けず、密閉性も高いため、雑音が多い環境でもしっかりと音を聴くことができます。この特徴を活かして、ステージのモニター用として使用することも多く、最近では自分の耳型を採取してピッタリと形に合わせたものを作ってくれるメーカーもあります。モニターの中では一番シビアに音の判断ができ、細かいニュアンスも手に取るようにわかる反面、自然な響きとはかなり遠く、そのサウンドが味気なく感じる場合もあります。また、ユニットが鼓膜に近い部分に来るので、耳への負担も大きくなります。

しかし、それぞれの特徴を把握して、目的に応じて使い分ければ、より効率良く作業を行なうことができ、充実した制作環境を構築できます。もしまだ持っていないものがあったらぜひ導入して、宅録ライフをもっと充実させましょう。
 

モニタースピーカー
【メリット】 空気を通った自然な音を聴くことができ、耳への負担も少ない。また、ヘッドホンとイヤホンは、右側の音は左耳では聴けず、左側の音は右耳で聴くことができないが、スピーカーは自然な定位感でサウンドをチェックできる。

【デメリット】 周囲の壁や天井、デスクの天板などによる影響を受けやすく、ルームチューニングが必要になる。また、ある程度大きな音が鳴らせる環境でないと使えない。
 

ヘッドホン
【メリット】 プレイの細かいニュアンスやエフェクトのかかり具合が非常にわかりやすく、ミックスで細部の確認をする際に重宝する。また、ボーカルなどのレコーディングでオケを聴く際には必須だ。

【デメリット】
スピーカーのような自然な空気感がなく、リバーブなどの調整がやりにくいケースがある。また、長時間装着していると耳が痛くなったりすることもあり、ケーブルの取り回しが煩わしいのも欠点だ。
 

イヤホン
【メリット】 耳の穴にピッタリとフィットするので遮音性が非常に高く、外からの影響を受けにくい。また、プレイヤーの細かいニュアンスもしっかりと聴き取ることができる。

【デメリット】 耳に直接入れるという構造上、鼓膜にかかる負担が大きい。また、入れている位置が外側にズレると、低域の聴こえ方が変わってしまうので、注意が必要だ。

 

 

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