いい音で歌が録れる注目セットをレビュー!

【ボーカル録音アイテム大集合】ISOVOX ISOVOX 2

【ボーカル録音アイテム大集合】ISOVOX ISOVOX 2

2018/03/16


クオリティの高いボーカルトラックを録るのに便利なアイテムは多数発売されています。ここではシンガーが直接頭を中に入れて歌うという、とてもユニークなコンセプトを持つ製品「ISOVOX 2」の性能を、エンジニアの原 朋信さんとシンガーのandeさんにチェックしてもらいました。
 

ファスナーとマジックテープによって、誰でも簡単に組み立てることができる。付属のLEDライトを取り付ければ、歌詞カードを見ながら歌うことも可能だ。
 

プロスタジオのブースに劣らない吸音性能を持つ画期的な録音アイテム

【パーソナル・レコーディングブース】
ISOVOX ISOVOX 2

¥118,000(税込)

問:M.I.D
TEL:03-6636-0372
http://miyaji.co.jp/MID/

チェッカー:原 朋信(カフェオレーベル)
取材協力:ande 
 


今回、本製品のレビューの依頼をいただいた時に「箱の中に頭を入れて歌う吸音アイテム」と聞いていたので、始めは想像がつかなかったのですが、実物を見てみると、どこか「ダフト・パンク」的な近未来を思わせるデザインに目を奪われました。雰囲気もオシャレです。

早速、中に頭を入れてみましたが、内部は音の反射が一切ない超デッドな空間になっていて、歌を録るのに最適な音場です。中に取り付けてあるLEDライトが、まるで宇宙船のようなコックピット感を醸し出していて、特別な空間にいる気分になります。それに、不思議と狭さや窮屈さも感じません。

今回はボーカリストのandeさんに歌ってもらい、録音してテストを行ないました。結論から言うと、プロのシビアに調整されたスタジオと互角と言っていいサウンドが録音できました。音響調整の甘いスタジオなどにマイクを立てて録音するよりも、確実にクリアな音で録音できます。周囲の壁や床、天井からの音の反射をまったく拾わないので、プロスタジオの録音ブースと比べても遜色ありません。

チェックを進めていると、吸音だけでなく、意外と防音性能も高いことに気づきました。中で大声を出しても、外ではかなり声が遠く聴こえます。そのことからも、内部で声の成分が十分に吸音されていることがわかりました。
構造としては驚くほどシンプルですが、ISOVOX 2はこのサイズで本格的なボーカル録音ブースとしての要件を十分に満たしている、画期的な「発明品」です。
 

後方にはフタが付いており、これを下ろすと、中の音響特性がさらにデッドになると同時に、外に漏れる音量も小さくなる

 

サイドのパーツを外したところ。シンガーの正面の分厚い部分に吸音素材が詰め込まれており、それが抜群の吸音効果を生み出す。マイクは付属の金属パーツに取り付ければOKだ


 

製品概要

【製品概要】
ISOVOX 2は、頭部全体を覆うことができる、まったく新しいタイプのレコーディングツールだ。特許取得済みの「360XYZ音響技術」を採用しており、不要な音の反射やノイズの侵入を防ぎ、ウォームかつクリアでパンチのあるボーカルサウンドが録れる。

【スペック】
●外形寸法:490(W)×470(H)×800(D)mm ●重量:11kg ●その他:設置には一般的なPAスピーカースタンドが必要(パイプ径35〜38mm)
 

試聴者プロフィール

 

原 朋信 [ハラ トモノブ/エンジニア]
1人宅録ユニット「シュガーフィールズ」でデビュー。その後、レコーディングエンジニアとして活躍する。現在は、自身のレーベル「Cafe au Label」を設立。過去に、くるりやスネオヘアーなどの作品を手掛けている。ちなみに今回のテストは、マイクはAKG C414-XLⅡ、オーディオインターフェイスはRME Fireface UCX、DAWソフトはスタインバーグCUBASEを使って行なった。

 

ande[アンデ/シンガー]
2014年2月にソロプロジェクト「littro rettle」を始動。「Cafe au Label」にて企画ユニット「End&」のボーカリストとしても活動を開始する。3月7日に1stアルバム『Continue-s』を発表する。

※今回録音したandeさんのテイクは以下で試聴できます。
http://www.sounddesigner.jp/index18_03.shtml

 

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