人気MTR「DP-008EX」の数量限定モデル
奥田民生が監修したデジタルMTR「タスカムDP-008EX-OT」を、MTR大好きミュージシャン/俳優の半田健人が徹底チェック!
奥田民生が監修したデジタルMTR「タスカムDP-008EX-OT」を、MTR大好きミュージシャン/俳優の半田健人が徹底チェック!
2018/12/10
──ところで、半田さんは今もMTRを使って音楽制作をされているようですが、これまでのMTR歴を教えてください。
半田:最初はタスカムのPORTA02という、カセットの4トラックでしたね。中学1年くらいかな。父がおもちゃ感覚で買ってくれたんですよ。それまで音楽って聴くものだったんですけど、自分で録音することができることを覚えて、あっという間に夢中になりました。
──その頃はどういうものを録っていたのでしょうか。
半田:家にリズムマシンもあったので、それでドラムパートを作って録音して、ベースとギターを重ねていくという感じでした。録っていた曲は、渚ゆう子さんの「京都の恋」とかです。その頃から歌謡曲が好きだったんです。この間、久々に当時録音したものを聴いてみたら、意外とイケてました(笑)。ただ、その頃ってまだ1曲丸々弾ける技量がなくて、1コーラスだけしか録っていないんですよ。パンチイン/アウトも知らなかったので、“とにかく弾けるところまで弾く”という感じでした。
──その当時は、ギターやベースはマイクで録っていたのですか?
半田:いえ、家にあったマルチエフェクターを使ってライン録りしていました。今でも僕は、マイク録りよりもライン録りの音の方が好きなんです。やっぱり宅録ってギターアンプをガーンと鳴らすのは難しいですし、小さい音を無理にマイクで拾ってもいい音で録れないですからね。
──その後、録音環境は変わっていったのでしょうか?
半田:しばらくはそのカセットMTRを使っていたんですけど、ボスの初期のBR-8を手に入れて、ついにデジタル環境になったんです。これはもう画期的な出来事でした。ヒスノイズはないし、巻き戻しや早送りが正確な位置にできるし、パンチイン/アウトも確実にできる! ということで、思いっきりデジタルの恩恵に預かることになったんです。それ以来、ずっとボスのBRシリーズを使っていて、今はBR-1200をメインで使っています。やはり同じメーカーだと操作体系が共通しているので、改めてマニュアル見なくても済みますから。
──DAWソフトやパソコンは使っていないのですか?
半田:実はまったくパソコンは使っていないんです。パソコン自体があまり馴染めないんですよね。ディレクターさんから「もっと作品の完成度を高めるために、DAWソフトを使ったら?」と言われることもあるんですけど、そのDAWソフトの操作を覚える暇があったら、曲を少しでも多く作った方がいいと思っているので。
──では、バックトラックの打ち込みはどうしているんですか。
半田:ヤマハのMOTIF ES6に搭載されているシーケンサーを使って、MOTIF自体の音源を使ってドラムから上ものまですべて作っています。それをやはりMOTIF内でミキシングしてステレオでボスのMTRに録音して、残りのトラックにギターやボーカルを録音していくという流れです。
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