動画配信に最適なUSBマイク

オーディオテクニカAT2020USB+をYouTubeで人気のコバソロがチェック!

オーディオテクニカAT2020USB+をYouTubeで人気のコバソロがチェック!

2019/01/15


USBケーブルでパソコンやスマホなどに直接接続して録音を簡単に行なうことが可能!

オーディオテクニカ
AT2020USB+

オープンプライス(¥16,000前後)
問:㈱オーディオテクニカ
TEL:03-6801-2080
https://www.audio-technica.co.jp/mi/
 

品質の高いマイクを数多く開発しているオーディオテクニカのUSBマイク「AT2020USB+」が、動画の配信に最適との評価を得ており、YouTuberなどから注目を集めています。今回はシンガーソングライターであり、YouTubeチャンネルの登録者が161万人を超えるコバソロさんに、本機のサウンドや操作性などをチェックしてもらいました。

取材:目黒真二 写真:生井秀樹
 

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※写真のMacBook Proとヘッドホンは付属しません
 

ローを拾わないチューニングなので、
録る時に手間がかからない

──今回はAT2020USB+を試聴してもらいましたが、デザインやサイズなどについての印象を教えてください。
コバソロ
:本体が落ち着きのあるブラックで、実況とか投稿動画でデスクトップ周りが映っても、ヘンに主張しないのがいいですね。

──では、音質の印象を教えてください。
コバソロ
:まず、ノイズが少ないのには驚きました。このノイズには2つの意味があって、ひとつはマイク自体から出るノイズ、もうひとつは自分の周囲で発生するノイズです。動画投稿でビデオカメラとかのマイクの音をそのまま使っている人がいるんですけど、その2つのノイズのせいで動画としてのクオリティが下がってしまっていて、いくら演出をがんばっても、初心者の域を脱せない投稿が多いんですよ。でも、このAT2020USB+なら、これらのノイズのことをほとんど気にしなくてもいいので、誰でもすぐに動画のクオリティをアップできると思います。

──USBケーブルで直接パソコンなどに接続できるという点はいかがでしょうか。
コバソロ
:これはありがたいですね。通常はオーディオインターフェイスとかプリアンプ、ファンタム電源のことを考えないといけないのに、これは付属のUSBケーブルをパソコンとかに接続するだけでいいんです。初心者だけど音にもこだわりたいと思っている人にとっても、ハードルが低いですよね。しかも、やれドライバだとか、OSのバージョンといった他の機器との相性とかも考えなくていいですし。今回もアップルMacBook Proにただ接続するだけで、勝手に認識してくれたので本当に楽でした。

──今回の試聴では、歌とアコギをアップルGarageBandに録音しましたが、それぞれの質感はいかがでしたか?
コバソロ
:アコギはコンデンサーマイクで録ると余計な低音が出てきて、音をスッキリとさせるためには、あらかじめEQでローをカットしておく必要があるんです。でも、このマイクは何もしないでもスッキリしたいい音で録れました。恐らくあえてローを拾わないようなチューニングにして、録る時に手間がかからないようにしているんだと思います。歌に関しては、ポップガードなしでもキレイな音で録れました! 何も考えずにいい音で録れるというのはありがたいですね。色々なものを用意しなくてもいいから、デスクトップ周りもスッキリします。三脚デスクスタンドが付属しているので、そのまま机の上にマイクをセッティングできるのも非常に便利です。

──確かにそれはポイント高いですね。
コバソロ
:もちろん一般的なマイクスタンドにも設置できるように、スタンドマウントも付属しているので、本格的なレコーディングでも使えます。それと、マイク自体にヘッドホン端子が付いていて、それでモニターできるというのにも驚きました。パソコンのDAWソフトから送られてくるオケと、マイクを通した自分の声のバランスを、本体に付いているダイヤルで調整できるのも便利でした。特に動画とかの投稿は1人で作品作りを行なうことが多いので、手元ですぐに調整できる方が楽なんですよね。自分の歌っている声を、マイクから直接ヘッドホンで鳴らせるので、レイテンシーなしで歌える点も素晴らしいと思いました。

写真の三脚デスクスタンドと専用スタンドマウント、USBケーブルの他に、変換ネジ(3/8←→5/8)とマイクポーチも付属している

 

愛用のマーティンD-28をつま弾きながら試奏を行なうコバソロ
 

手間をかけずにいい音で録れるので、
音質調整の時間を映像の作業に回せる

──では、録音した音を再生して聴いてみた印象はいかがでしたか?
コバソロ
:「マイクが勝手にいい音にしてくれている」というのが正直な感想ですね。ただマイクを接続して、レベル調整をして、歌ったり弾いたりしただけなのに、うまくコンプがかかっているというか、キレイにツブ立ちが揃っているんです。それと、途中で盛り上がってきてマイクに近づいて大きな声で歌ったのに、全然音が割れたり歪んだりしないんですよ。ソースのレベルの変動をうまくつかんで、適正なレベル幅の中に入れてくれるという感じなんです。しかも、自然な音で録れていました。

──録音時も録音後も、EQやコンプなどで音質をイジらなくて済みそうですね。
コバソロ
:そうですね。動画投稿って、やはりメインの要素は絵になるので、音の調整はどうしても後回しというか、正直あまり時間をかけられないんですよ。でも、AT2020USB+を使えば手間をかけずにいい音で録れますし、これまで音質の調整にかかっていた時間を映像の作業に回せることになるので、より高いクオリティの動画作品が作れるでしょうね。動画が面白くて、しかも音が聴きやすければ、自然と視聴・再生回数が増えると思います。

──では、このAT2020USB+をどのような人にオススメしたいですか。
コバソロ
:音楽制作をしている人の1stコンデンサーマイクとしても最適ですけど、僕としては動画配信や投稿をやっていて、これまでスマホやタブレット、ビデオカメラとかの内蔵マイクで音を録っていた人に、ぜひ使ってほしいですね。投稿作品をもうワンランク上のレベルに引き上げて、たくさん「いいね」をもらいたいという人に、ぜひオススメしたいマイクです。
 

今回の試聴はサウンドインスタジオにて行なわれた

オーディオテクニカの機材を使用ての、コバソロのプライベー津スタジオでのレコーディング風景

マイクの正面には、パソコンで鳴らしているバッキングの音と、本機で拾っている音のバランスを調整するダイヤル(左)と、本体に挿したヘッドホンの音量を調整するダイヤル(右)が付いている

本体の裏側に3.5mmのステレオミニタイプのヘッドホン端子が装備されているのも特徴だ
 

この製品について

【製品概要】
「AT2020USB+」は、USBケーブルでパソコンやスマホなどに直接接続して録音を行なうことができるコンデンサーマイクだ。本体に高品位なAD/DAコンバーターを内蔵し、最高16ビット/48kHzでの収音が可能。パソコン内のバッキングの音と、本機で拾っている音のバランスを、ダイヤルで自由に調整できるなど、便利な機能を搭載している。

【スペック】
●指向性:単一指向性
●周波数特性:20Hz〜20kHz
●電源:USBバスパワー
●音質:最高26ビット/48kHz
●出力コネクター:USB(タイプB)
●対応OS:Windows Vista/7/8、Mac OS X●外形寸法:162(長さ)×52(直径)mm  
●重量:386g
※スマホやタブレットに接続する際には、USBから接続する機器の端子形状に変換するアダプターが別途必要
 

試奏協力アーティストプロフィール

コバソロ
作詞・作曲・編曲、演奏、デザイン、動画制作など、すべてを自身でこなすマルチクリエイター。自身のYouTubeチャンネルは総再生数5億回、月間PV数2000万回、MV平均視聴回数は1本あたり約200万回、チャンネル登録者161万人を越え、今もなお記録を伸ばし続けている。2018年8月にはKobasolo&未来名義で配信限定EP『Mirai Covers』をリリースしている。

代表アルバム
『これくしょん』
バップ
VPCC-80691 発売中
©2017 EISAKU KUBONOUCHI/ METEOR STREAMS

 


 

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