トゥーノーツの1Uラック型スピーカーシミュレーター

スピーカーを鳴らさずにアンプをリアルな音でライン録りできる「Torpedo Live」を徹底レビュー!

スピーカーを鳴らさずにアンプをリアルな音でライン録りできる「Torpedo Live」を徹底レビュー!

2019/09/17



 

体でキャビネットの音圧を受けているような力強さがある

トゥーノーツ
Torpedo Live

オープンプライス(¥81,000前後)
問:日本エレクトロ・ハーモニックス㈱
TEL:03-3232-7601
https://www.electroharmonix.co.jp
 

プロはキャビネットから大音量を鳴らしてアンプをマイク録りしていますが、一般家屋で同じことをするのは不可能です。でも、本物のアンプの音は欲しい……。そこで注目なのが、本物のアンプをスピーカーを使わずにラインで録れる「トゥーノーツTorpedo Live」です。ギタリストの野村大輔さんに、本機のサウンドをチェックしてもらいましょう。

試奏:野村大輔 写真:小貝和夫
 

※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2019年9月号)より抜粋したものです。
詳しくは、サウンド・デザイナー公式サイトをご覧ください。

 


 

今回は、アンプのスピーカーアウトから直接Torpedo Liveの入力につないでレコーディングしてみました。

本機のマイクとスピーカーキャビネットのシミュレートを使い、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクを切り替えたり、キャビネットサイズを変えてみたりするだけでも、かなり豊富な音色を作ることができます。

特にメタルでは、低音の効いたズ太いサウンドから、きらびやかな高域を持つサウンドまで、幅広く対応する必要があります。そこで、ボトムの質感やギラつき感も併せてチェックしました。

まず一番気になる低域の出方ですが、4×12(Angl VintC)というキャビネットを選択してみたところ、かなりの低域感と押し出し感が出せました。まるで4発入りキャビネットの音圧を体で受けているような力強さがあります。実際のレコーディングでも、ここまでしっかりとした低域を作るのには時間がかかるのですが、本機ではそれが手軽に録れてしまうのが驚きです。また、キャビネットの種類によっては高域がよく伸びるものもあり、スーパークリーンも十分に出せますし、ギラッとしたソロ向きのサウンドが作れるのも魅力です。

キャビネットの種類がかなり豊富に揃っているので、メタル系以外のビンテージ系のサウンドが鳴らせる点も好印象でした。また、マイクも8種類収録されていて、音楽ジャンルやサウンドのイメージに合うものを選べるので、かなり完成度の高いサウンドが録れます。

このように環境に左右されず、常に高品位でリアルなマイキングサウンドがラインで得られるので、ライブで使うのも良さそうです。PAミキサーに音を送れば、他の楽器の音の被りを気にせずに演奏ができますし、重宝しそうです。

なお、本機にはパワーアンプのシミュレートも搭載されているので、プリアンプやエフェクターをつないで音作りをすることもできます。こだわりのプリアンプやお気に入りのアンプヘッドをお持ちで、自宅でいい音でライン録音をしたい人には、ぜひオススメしたいモデルです。
 

本体には代表的なスピーカーキャビネットのモデルが32種類も収録されている

パワーアンプでは8種類の真空管を選ぶことが可能だ(下画像)

本機には専用エディタソフト「TORPEDO Remote」が用意されており、これを使うことによって、パソコンの大きな画面でよりスムーズに音作りができるようになる
 

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この製品について

【製品概要】
「Torpedo Live」は、1Uラックタイプのデジタル・ロードボックスだ。32種類のスピーカーキャビネット(ギター用=22、ベース用=10)、8種類のマイク、8種類のパワーアンプを選ぶことができ、ラインでもリアルな質感で録音できる。

【スペック】
●入出力端子: スピーカーイン、ラインイン、スピーカースルー、ラインアウト、ヘッドホン、デジタルアウト(S/P DIF)
●電源:AC100V
●外形寸法:483(W)×182(D)×44(H)mm
●重量:2kg
●専用エディタ−ソフト:TORPEDO Remote(無料ダウンロード)

 

試奏者プロフィール


 

野村大輔(ノムラ ダイスケ)
レコーディングやライブのサポート、作・編曲、ギター講師、執筆活動など幅広い分野で活動しているギタリスト。ブルースをベースにしたプレイスタイルが持ち味で、歌メロの良さを引き出すギターアレンジを得意としている。

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