ユニバーサル・オーディオ「Apollo Twin アナログ プロモーション」が10月31日まで開催中
今、Apollo Twinを買うとゲットできる、5つのビンテージ系プラグインに注目!
今、Apollo Twinを買うとゲットできる、5つのビンテージ系プラグインに注目!
2019/10/04
人気のDSPオーディオインターフェイスApollo Twinシリーズには、「Realtime Analog Classics」(以下RAC)というプラグインバンドルが標準で付属されています。さらに、10月31日まで「Apollo Twin アナログプロモーション」というキャンペーンが実施中で、Apollo Twinを購入すると、より上位のバンドルである「Analog Classic Pro」(以下ACP/$999相当)がプレゼントされます。RACにもACPにも、有名アウトボードを再現したプラグインが含まれていますが、後者の方が再現性がより向上しています。ACPにバンドルされている5つのプラグインの特徴と、RACに含まれているプラグインとの違いを見ていきましょう。
文:堀 豊
Apollo Twin(オープンプライス Apollo Twin MkⅡ SOLO=¥66,000 Apollo Twin MkⅡ DUO=¥88,000 Apollo Twin MkⅡ QUAD=¥133,000)
※Apollo Twin MkⅡはプロモーション価格キャンペーン中 USB=¥96,000前後
1176 Classic Limiter Collection
コンプの名機「ユニバーサル・オーディオ1176」を再現したプラグインです。実機は製造時期によりサウンドキャラクターや動作仕様が異なります。この「1176 Classic Limiter Collection」では、3つのリビジョンの特徴が繊細に再現されました。RACに含まれる「1176LN Legacy/1176SE Legacy」よりもキャラの違いに重点が置かれ、まったく同じセッティングにしても、リビジョンによって出音が大きく異なります。
例えば、40周年アニバーサリーエディションである「1176AE」には、アタックタイムを10msに設定できる「slo」モードが用意されています。そのためアタック感をある程度残したまま、より現代的な音像でコンプレッションできます。
「1176 Rev A」は、クランチ気味のサウンドが特徴です。複数のレシオボタンの同時押し(全押しだけではなく組み合わせが数種類ある)をすることにより、かなりハードな音像を作ることができます。
こちらはRACにバンドルされている1176SE/LN Classic Limiting Amplifiers (Legacy版)
Teletronix LA-2A Classic Leveler Collection
音声信号を変換するフォトセルランプの、光のオン/オフ具合でコンプ効果を得るという、光学式コンプの名機「LA-2A」を再現したプラグインです。その滑らかなかかり具合から、ボーカルでは定番のコンプです。コンプ/リミッターの切り替え、ピークリダクション、メイクアップゲインというシンプルなコントロールで構成されています。
RACに含まれているLegacy版からの変更点としては、アタック/リリースのレスポンスが異なる、3つのリビジョンのサウンドキャラクターを選ぶことができるようになりました。これにより、楽器ソースに応じて、より適当なタイム感のリビジョンを選択できます。
さらに、サイドチェインフィルターとして機能する「R37 FM Broadcast Emphasisフィルター」が追加されている点にも注目です。通常モードでは全周波数帯に同じようにコンプがかかるところを、高域のみにコンプが強くかかるように調整することができます。
Teletronix LA-2A Classic Leveling Amplifier(Legacy)
Pultec Passive EQ Collection
パルテック製の複数の真空管EQを再現したプラグインが「Pultec Passive EQ Collection 」です。RACの「The Pultec-Pro Legacy」に含まれる、3バンドの「EQP-1A」とミッドレンジの「MEQ-5」の他に、ロー&ハイカットフィルター「HLF-3C」が追加されました。
Legacy版と比べると、EQP-1Aの音像のフォーカスが、よりクッキリと合うシャープな印象です。パルテックEQならではの「同じ周波数をブースト/カット」する時にも、相互関係での微妙な変化を、よりわかりやすく感じることができました。また、真空管を使った実機と同様に、通すだけで約1dBほどブーストされる点まで正確に再現されています。
HLF-3Cは電源のいらないパッシブタイプのフィルターを再現したものです。カットを上げていくと、通常のEQとはまた違うレトロな変化が得られます。
RACにバンドルされているPultec Pro Equalizers(Legacy版)
UA 610 Tube Preamp & EQ Collection
左がUA 610A、右がUA 610B。RACにはUA 610Bのみがバンドルされている
ユニバーサル・オーディオの創業者ビル・パットナム氏により設計された、UA610モジュラー式コンソールに使われていたチューブプリアンプを再現したのが、「UA 610 Tube Preamp & EQ Plug-In Collection」です。
オリジナルのビンテージモデルを再現した「UA610-A」と、現行のLA-610 mkⅡなどに採用されている回路を再現した「UA610-B」の2つが含まれています。
UA610-AはUA610-Bに比べてコントロールがシンプルです。ロー(100Hz以下)/ハイ(10kHz以上)のシェルビングフィルターや、チューブ回路のアウトゲイン、オリジナルにはない純粋なアウトプットレベルのノブなどがあります。
サウンドキャラクターはパワフルで荒削りながらも、オケ中でのヌケが良く、耳馴染みのいいサウンドです。また、ApolloのUnison(※)を使うと、入力段のサーキット特性も再現されるため、プリアンプの選択肢が広がります。
Fairchild Tube Limiter Collection
左が670、右が660
その名の通り、1950年台から現在に至るまで数々の名盤で使用されてきた、伝説のフェアチャイルド660/670リミッターを余すことなく再現したプラグインです。ヘッドルームのクリアさと、大量の真空管やトランスによる独特な「なまり感」まで再現されています。
機能面では、6つのポジションのタイムコンスタントや、M/S処理が可能なデュアル・ラテラル/バーチカル・モード、ニーの変更ができるDCスレッショルドなどを忠実に再現。また、オリジナルの機能だけではなく、プラグインならではの機能として、サイドチェインフィルターやヘッドルーム調整、ドライ/ウェットのミックス、アウトプットレベルコントロールが装備されています。
特にサイドチェインフィルターは、20~500Hzの周波数を選択して、その周波数帯にコンプが引っかからないように設定できるため、音像をより自然にコントロールすることができます。
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