ズーム初のボーカルプロセッサー

話題の若手トラックメイカーSASUKEがズームV6をレビュー

話題の若手トラックメイカーSASUKEがズームV6をレビュー

2019/12/15



 

音源の歌に加えたハモリやエフェクトが、ライブでリアルタイムに再現できる!

ズーム
V6

オープンプライス(¥35,000前後)
問:㈱ズーム
TEL:0570-078206
https://www.zoom.co.jp
 

これまでコストパフォーマンスに優れたエレキギターとベース用のマルチエフェクターを数多くリリースしてきたズームから、ついにボーカル専用プロセッサー「V6」が発売されました。まだ中学生だった頃にデビューを果たし、海外と国内を問わずオファーが殺到している16歳の人気トラックメイカー、SASUKEくんに本機のサウンドや機能などをチェックしてもらいました。

取材:永桶喜則(編集部) 写真:石原敦志

※本コンテンツは音楽雑誌「サウンド・デザイナー」(2019年12月号)より抜粋したものです。
詳しくは、サウンド・デザイナー公式サイトをご覧ください。

 


V6にはハウリングに強い超指向性コンデンサーマイク「SGV-6」が付属する
 

いろんな機材を触わってきたけど
V6は史上最強にわかりやすい


──今回、V6をチェックしてもらいましたが、見た目の印象はいかがでしたか?

SASUKE
:馴染みのある、見たことある感じですよね。ギターエフェクターっぽくて、使いやすそうだと思いました。サイズや重さ的にも、手軽にバッグに入れて運べますね。

──音質自体はどう思いましたか?

SASUKE
:すごくいいですね。 僕はハイが強めなのが好きなんですけど、自分の声が好みの感じで出てくれました。ハイが強くなるプリセットもありましたし。音質がとてもクリアで、自分の声に合っていると思います。

──ひと通りプリセットを試してもらいましたが、いかがでしたか?

SASUKE
:色々なことができ過ぎて、ビックリしました。どれも特徴があるし、「声でこういうことをやってみたい」と思っていた効果が偶然入っていたりするのも面白かったです。ちょっと大袈裟なくらいにかかるんですけど、それが丁度良くて、確実にエフェクトがかかったことが誰にでもわかると思います。

──特に気に入ったプリセットは?

SASUKE
:良かったのは、13番の「High & Higher Harmony」ですね。僕が好きなジェイコブ・コリアーが、ライブでハーモナイザーを使ってやっているのと同じようなことができるんですよ。ちゃんとキレイにハーモニーが鳴ってくれて、ジェイコブになった気分になれてうれしかったです(笑)。あと、ボコーダー系も良かったですね。僕は普段はソフトのボコーダーをかけていて、それは鍵盤を押して声の音程を変えるんです。でも、V6は歌うだけでかかってくれるんですね。これはいいなと思いました。

──操作性についてはどうでしたか?

SASUKE
:僕は機材好きで、いろんなものを触ってきたんですけど、V6は史上最強にわかりやすいです(笑)。音楽を始めたばかりで、機材に詳しくない人でも使えると思います。わかりやすさを売りにしている機材でも、シフトを押しながら別の機能を呼び出したりするものが多いんですよ。でも、V6はダイヤルで欲しい効果を選んで、あとは1つのツマミでかかりの強さを調整するだけだし、パネル上のパラメーターだけですべての操作ができるのがいい! これならライブでリバーブとかのかかり具合の調整をPAさんに頼まなくてもいいから、その分リハーサルに専念できる(笑)。
 


 

5つあるボタンを直感的に選ぶだけで
すぐにキレイにハモリを重ねられる


──VOICEセクションの各効果についてはいかがでしたか?

SASUKE
:どれも効果がわかりやすいですよね。特にダブルの効果が出せる「UNISON」は使えますね。ピッチコレクト機能も試してみましたけど、Auto-Tuneとかソフトを使うピッチ補正は難しくて、なかなか設定がうまくいかないんです。でも、V6はキーを選ぶ設定もダイヤルを回すだけとすごく簡単なので、ライブでもすぐに使えますね。あと、声に対する反応もすごく速かったです。そういったハデな機能だけでなくて、リバーブとかディレイみたいなスタンダードなエフェクターがひと通り入っているのもいいですよね。「あったら便利だな」って思うものが、ほとんど入っていました。

──HARMONYセクションを試された感想も聞かせてください。

SASUKE
:これがまた優秀で、歌いながら5つあるボタンを直感的に選ぶだけで、すぐにキレイにハモリを重ねられるんですよ。ボタンを押すたびにハモリのバランスが4段階で小さくなっていくのもいいですね。僕はライブをやる時に、オケの他にハモリやダブルのトラックも1本入れておくんですけど、V6があればそれもしなくて済みますね。ハモりたい部分だけスイッチを押せばハモれるのが便利です。

──例えばSASUKEさんだったら、どんな使い方をしますか?

SASUKE
:3つのセクションが同時に使えるので、VOICEで「UNISON」をずっとかけておきつつリバーブもかけて、サビだけハモらせるみたいな、そういったリアルタイムで効果を加えるのが面白そうですね。曲によって急にディストーションをかけたくなったら、ダイヤルを回すだけでかけられますし。そういう意味でも、ツマミの数が少ないっていうのが本当にライブ向きです。あと、コンプが1つのツマミで操作できるのもわかりやすかったです。声が大きくなるのと同時に厚みも出て、“コンプかけた感”をちゃんと出してくれるのも気に入りました。

──V6だけのユニークな機能が、フォルマントを調整できるペダルです。

SASUKE
:ボーカルエフェクターで、これが付いているのは他にないですよね。どのエフェクトやハモリを鳴らしている時でも、常にフォルマントを足で変えられるのはいいですね。これは聴いているお客さんもビックリしてくれるでしょうし、何も設定をすることなく、その場の思いつきで声を自分で変えられるのは本当にすごいと思います。あと、オーディオインターフェイス機能も入っているんですよね。これを使っているうちに曲に使いたい音が作れたら、それをすぐにDAWソフトに録音できるので、ライブ以外に制作にも向いていると思いました。ルーパーも付いているのもすごいです。僕はこれまでルーパーを使ったことがないんですけど、V6をきっかけにルーパーも習得したいと思いました。

──付属のマイクはどうでしたか?

SASUKE
:何かに付いているマイクって、オマケみたいなものも少なくないですけど、V6のは造りがしっかりしています。もう完璧ですね。V6があれば、音源のボーカルに加えたハモリやエフェクトがライブでリアルタイムに、しかも簡単に再現できますし、12月にツアーがあるんですけど、そこで絶対に使います!
 

試奏者プロフィール

 

SASUKE(サスケ)
2歳の頃に自然と踊り出し、5歳から父親のアップルMacBookに入っていたGarageBandを見つけて遊びながら作曲を開始。12歳でエイブルトンLiveを手に入れ、本格的に作曲を始める。まだ中学生だった2018年12月に「インフルエンザー」でメジャーデビュー。Buffalo Daughterやm-floなどの楽曲のリミックスも手掛けている。
 

この記事の画像一覧

(全5枚) 大きなサイズで見る。

インタビュー

インタビューの記事一覧はコチラ

関連する記事

インタビュー

インタビューの記事一覧はコチラ
PAGE TOP