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ミュージシャンがヤマハの防音室や調音パネルを導入した理由に迫る!【渡辺香津美/古川 展生/小林 香織/沖 仁】

ミュージシャンがヤマハの防音室や調音パネルを導入した理由に迫る!【渡辺香津美/古川 展生/小林 香織/沖 仁】

2019/12/27


※本コンテンツは音楽雑誌「月刊サウンド・デザイナー」の増刊号「ミュージシャンの仕事場2020」より抜粋したものです。詳しくは、サウンド・デザイナー公式サイトをご覧ください。

ケース1:渡辺香津美さん

/Profile
名実共に日本が世界に誇るトップ・ジャズギタリスト。17歳で衝撃のデビュー。YMOのワールドツアーへの参加で世界でもその名が知れ渡り、1980年には記録的な大ヒットアルバム『トチカ』をリリース。以降、ジャズフュージョン界のアイコンとしてフィールドを牽引している。
 

夜中でもピアノやギターはもちろん、ドラムを叩いてもOK

以前は、元麻布に自宅兼スタジオがあったんですけど、24時間音を鳴らせる環境が欲しくて、物件を色々と探していたんです。そしたら、ちょうどこれから建設を始めるマンションがあると聞いて。これから建てるのなら、防音施工とかも最初からできますし、角部屋だったこともあってこのマンションに決めました。

防音に関しては完全な防音を目指して、ヤマハのアビテックスを設置しました。部屋の中に部屋が入っている状態で、浮き床構造になっています。窓は建物自体の窓以外に、アビテックスが二重サッシになっているので、合計三重になっています。なので、夜中でもピアノやギターはもちろん、ドラムを叩いてもOKです。以前、ポン太(村上秀一)がフルセットを持ってきてリハーサルをしたこともあるくらい。ただ、防音や吸音をし過ぎると音が詰まった感じになるので、うまく響くように、スタジオの壁の素材はヤマハさんと相談しながら決めました。

 


最新アルバム
渡辺香津美

『Guitar Is Beautiful KW45』
ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-17069
2019年発表

/

 

ケース2:古川 展生さん

Profile
桐朋学園大学卒業。1995年第64回日本音楽コンクールチェロ部門第2位入賞。1996年、ハンガリー国立リスト音楽院に留学。1997年第27回マルクノイキルヘン国際コンクール(ドイツ)チェロ部門にてディプロマ賞受賞。1998年に帰国後、東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在に至る。室内楽の活動も精力的に取り組んでいる。©Yuji Hori
 

時間を気にせず練習できる環境/響きがとても自然なので演奏もしやすい

ヤマハのアビテックス(ANFフリータイプ)を導入するに至ったのは、マンション購入がきっかけで、やはり万が一の苦情を考慮したのと、時間を気にせず練習できる環境を整えようと思ったからです。7畳ほどの広さのタイプです。導入後は、音に対して気を遣わなくて良くなって、練習やレッスンのスケジュールを自由に立てられるようになりましたし、ピアノも入れることができました。

導入前は、響きのない部屋になってしまうのを懸念していたのですが、アビテックスは、響きがとても自然なので演奏もしやすくて、予想以上に満足しています。職業柄もあり、ほぼ毎日使用していますよ。現在、「古武道」というユニットを結成していて、そこではオリジナルの作品をメンバーそれぞれが作曲するのですが、何曲かはこの部屋で取り組みました。アビテックスにも様々なタイプのものがあると聞いていますが、今のアビテックスに十分満足していますので、今のところ他のタイプにステップアップすることは考えていません。

アビテックスは、時間を気にせずに自分のペースで練習するにはもってこいの防音ルームだと思いますので、皆さんもご自宅のお部屋に合わせて設置されるといいと思います。
 


LIVE情報
「クァルテット・エクセルシオ×
ストリング・クヮルテットARCO」
日程:2020年1月18日(土)14:00
会場:浦安音楽ホール・コンサートホール
料金:¥4, 000(全席指定)
問:浦安音楽ホール TEL:047- 382- 3035




ケース3:小林 香織さん

/

Profile
高校2年からアルトサックスを始める。2000年に洗足学園音楽大学ジャズコースに入学。2005年2月、ビクターエンタテインメントよりアルバム『Solar』でメジャーデビュー。海外公演を多数行なう他、泉谷しげる、小坂忠、タケカワユキヒデのサポートも務める。2018年9月、キングレコード移籍第1弾となるアルバム『Be myself !』を発表
 

気兼ねなく音を出せることで、短時間で集中して作業ができる

 

ヤマハのアビテックス(ユニットタイプ)を導入するに至ったきっかけは、引っ越しをする際、防音マンションだと選択肢が限られますが、アビテックスを導入することによって、家探しの選択肢が広がるからです。当時住んでいたマンションが、あまり広くなかったので、その時に購入した1.5畳タイプを現在もそのまま使用しています。

導入前と導入後では、気兼ねなく音を出せることで、短時間で集中して作業ができるようになりました。防音率が高いものを選んだので、今のところ苦情は来ていませんし、とても満足しています。ただ、さすがに狭いので、増築を考えているところです。

レコーディングは外のレコーディングスタジオで行なうことの方が多いですが、新曲のデモ制作の録音は100%、自宅のアビテックスで行なっています。曲を作る時はパソコンとキーボードを使って制作して、曲が出来たらアビテックスに入って、そこで初めてサックスを吹いてキー合わせをして、デモ音源を録音するという作り方です。
 このように気兼ねなく音を出せる環境というのは、演奏の上達にも必要な条件だと思います。お部屋の中に防音室を作るので、少しお部屋は狭くなってしまいますが、私にとっては、自宅の中で一番お気に入りのスペースです!
 


最新アルバム
『Be myself!』

キングレコード
KICJ-809
2018年発表

/

Live情報
「小林香織 New Year Acoustic Live!!」
日程:2020年1月4日(土)
会場:Billboard Cafe & Dining(東京ミッドタウン日比谷 3F)
開場:18:00
開演:19:30
料金:¥3, 800(税込)
問:https://billboardcafe-kaorinewyear.peatix.com


「小林香織 2020 新春ライブ」
日程:2020年1月22日(水)
会場:目黒 Blues Alley Japan
料金:¥5, 500
問:03-5740-6041
https://bit.ly/379xUtb(Blues Alley Japan)
https://eplus.jp/sf/detail/3165550001-P0030001P021001?P1=1221(イープラス)
 




ケース4:沖 仁さん

/Profile
1974年生まれ。2007年NHK大河ドラマ「風林火山」紀行テーマ曲を担当。14年秋より、フジテレビ「ヨルタモリ」に常連として度々出演。2015年、トップ・ジャズギタリストの渡辺香津美との熱い共演を収録した2枚組ライブアルバム『沖仁 con 渡辺香津美/エン・ビーボ!〜狂熱のライブ〜』をリリース。EXILEのシングル曲「情熱の花」を作曲と演奏を担当するなど、多方面で活躍中。http://jinoki.net/
 

響きの少ないホールのステージ中央で弾いた時を思い出すような聴こえ方

 

現在、ヤマハの調音パネル「ACP-2A」の黒を2枚、白を3枚使用しています。もともと僕のプライベートスタジオでは本チャンのレコーディングをするつもりはありませんでした。デモ制作やギターのダビングに少し使えればいいという程度で考えていたんです。

自宅でギターソロを録ろうとすると、良くも悪くも生活の延長の空気感と響きの影響を受けます。なので導入前のレコーディングでは、アルバムの中で他の曲との違いをあえて強調するような形にして。プライベート感を演出する狙いでアンビエントマイクを立てて積極的に部屋の響きを録るようなアプローチをしたりしていました。

ところがこの調音パネルを導入したら、かなり外部のレコーディングスタジオの響きに近づいたので、普通にギターソロを録っても部屋鳴り的にも、あまり遜色のないところまで追い込めました。もちろん部屋の響きを入れようとすると、大型のレコーディングスタジオには敵いませんけど。

初めて使った時は、かなりインパクトがありました。目をつぶって弾くと、響きの少ないホールのステージ中央で弾いた時を思い出すような聴こえ方で。セッティングもかなり追い込めるので、今ではアルバム制作期間中はずっとACP-2Aを出しっ放しで、マイクスタンドも立てたままにして使用しています。
 


最新アルバム
『Spain』

ソニーレコーズ
SICP-31217
2018年発表

LIVE情報

「アコースティックライブ2020 沖仁フラメンコギターセッションバイレと長唄の邂逅Ⅲ」
日程:2020年2月29日(土)
会場:東京・セルリアンタワー能楽堂
出演:沖仁、森田志保(バイレ)、杵屋三美郎(長唄)、
伊集院史朗(バイレ/パルマ/カホン)、吉田光一(バイレ/パルマ)
開場/開演:【昼の部】開場 14:30/開演15:00【夜の部】開場 18:30/開演19:00
問:セルリアンタワー能楽堂 TEL:03-3477-6412
https://www.ceruleantower-noh.com/


「押尾コータロー × 沖仁」
日程:2020年4月18日(土)
会場:北海道・道新ホール
出演:押尾コータロー、沖仁
開場/開演:14:30/15:00
問:道新プレイガイド TEL:0570-003-871
https://doshin-playguide.jp/

 


ヤマハ アビテックス セフィーネNS

ナチュラルで快適な演奏・宅録環境が作れる

 ヤマハの「アビテックス セフィーネNS」(以下セフィーネNS)は、ナチュラルなサウンドで楽器の演奏ができる環境を徹底的に追求して開発された防音室です。独自の構造により、「Dr-35/Dr-40」(※)という非常に優れた遮音性能を実現しており、騒音を気にならないレベルまで下げることができます。
 ラインナップは、ボーカルやギターアンプ、クラリネットやフルートなどの管楽器の練習に最適な0.8畳タイプから、ピアノが設置できる4.3畳タイプまで様々なサイズが用意されています。
 内部には同社独自の技術を投入したセフィーネNS専用の「音場壁パネル」が組み込まれているので、設置後すぐにナチュラルな音の響きが楽しめます。さらに、この音場壁パネルは中央部の吸音材を取り外すことができ、防音室内の音響特性を調整できるようになっています。また、音に配慮した換気扇が装備されているのも特徴で、通気性を保ちながら非常に静かな室内空間を実現しています。

※「Dr」は遮音性を表す単位。数字が大きいほど遮音性能が高くなる

¥580,000(0.8畳)〜
※定型タイプのセフィーネNSは、0.8畳〜4.3畳がラインナップ

 

自然な響きと明るい室内の中で、長時間の演奏やレコーディングの作業が快適に行なえるように、アビテックスのセフィーネNSを室内に設置したイメージ。まさに宅録ルームにピッタリのクリエイティブな空間が実現する

 

こちらは0.8畳タイプのセフィーネNS。ギターアンプのマイク録りをはじめ、アコギの練習やボーカル録音など様々な用途で活用できる

 

ヤマハ 調音パネル ACP-2シリーズ

響きを調整して“最良の音質”にする
吸音拡散ボード


 調音パネルの「ACP-2シリーズ」は、「吸音効果」と音の「拡散効果」をバランス良く発揮してくれる製品です。部屋の大きさや壁などの材質を問わず、床や壁に設置するだけで楽器が演奏しやすい響きになり、80‌Hz~4kHzという広範囲に渡って音響の周波数バランスを整えてくれます。
 ギターアンプやモニタースピーカーをはじめ、アコギなどの生楽器の周りに本製品を置けば、クリアな心地良い音で演奏ができるようになり、サウンドに余計な色付けもなくなるため、楽器本来の音色が引き出されます。
 

 

部屋の雰囲気に合わせて選べるように、ホワイトのACP-2 WH(写真左)、濃いブラウンで高級感のあるACP-2 MB(写真中央)、ナチュラルな雰囲気を持つACP-2 MN(写真右)の3種類が用意されている

¥45,000(ACP-2 WH)、¥60,000(ACP-2 MB/ACP-2 MN)

●サイズ:587(W)×1,200(H)×30(D)㎜ ※WHは29(D)
●重量:5.2kg(ACP-2 WH)、5.7kg(ACP-2 MB/ACP-2 MN)

問:アビテックス(防音室)
TEL:0570-070-808
http://jp.yamaha.com/avitecs/


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