基礎知識をレクチャー

ブラスの音色の種類と使い分け
【打ち込みブラス 基本編】

ブラスの音色の種類と使い分け【打ち込みブラス 基本編】

2015/10/02


「打ち込みでトラックにブラスやストリングスのフレーズを入れたい! でも、作り方やどんな音色を使えばいいか分からない...」という人のために、まずは基本をレクチャーしよう。こちらのページではブラスの様々な音色と、音色を選ぶ際の目安となる基礎知識をお伝えする。


 リズミックな演奏でグルーヴを強調する


 ブラスはトランペットやトロンボーン、フリューゲルホルンといった金管楽器の総称で、柔らかくて小さな音から派手で大きな音まで、幅広い表現が可能なパートだ。ポップスなどで「ブラス」と言う場合には、バンドアンサンブルにおけるブラスセクションを指すことが多く、サックスやフルートなどが編成に含まれることもある。 一般的なPCM音源のシンセには、「ソロ音色」と、「複数の金管楽器をアンサンブルにした音色」の両方が用意されていることが多い。今日では、生楽器系のブラス音色の代わりに、アナログシンセなどでシミュレートした「シンセブラス」でリフやフレーズを演奏することも多い。 音色的にはハッキリとしたアタックがあり、シンコペーションを強調するようなリズミックなフレージングに適しているため、歌メロのカウンターラインや、フィルイン的なフレーズに用いられることが多い。ただし、弦楽器のようなロングサスティンの演奏には不向きな面がある。
 

 ブラスの主な音色の種類

【シンセブラス(スタンダード)】
ホルンを派手にして厚みをつけたようなサウンドで、和音のリフやバッキング、パッド的な用途に最適な音色

【シンセブラス(トランス系)】
スタンダードな音色に深いモジュレーションをかけて厚みを増したようなサウンドで、テクノやトランス系での定番音色

【シンセブラス(ハイブリッド)】
PCM系のアタックとアナログ系のサスティン部分をミックスした音色で、最近のシンセの定番

【ブラスセクション】
生のブラスセクションをサンプリングした音色で、セクションの構成のバリエーションも多種多様にある


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