基礎知識をレクチャー
ストリングスの音色の種類と使い分け
【打ち込みストリングス研究 基本編】
ストリングスの音色の種類と使い分け【打ち込みストリングス研究 基本編】
2015/10/03
「打ち込みでトラックにブラスやストリングスのフレーズを入れたい! でも、作り方やどんな音色を使えばいいか分からない...」という人のために、まずは基本をレクチャーしよう。こちらのページではストリングスの様々な音色と、音色を選ぶ際の目安となる基礎知識をお伝えする。
エレガントな印象でハーモニーを際立たせる
一般的にポップスなどで「ストリングス」と言う場合は、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスといった擦弦楽器のアンサンブルを指しており、シンセサイザーにプリセットされているストリングス音色も、同様のアンサンブルになっていることが多い。一方、シンセで作ったストリングス音色も多種多様にあり、今日では生系のストリングス音色に代わって使用されることも多くなった。 ストリングスはブラスに比べてゆっくりと音が立ち上がり、ロングサスティンを得られることから、エレガントで壮大な印象を感じさせる音色として使われる。ゆったりとしたバラードのような曲調や、ハーモニーを際立たせるアレンジに向いており、カウンターラインやメロディのハモりフレーズ、白玉演奏による和音のバックグラウンドを作るのにも向いている。なお、リズミックなバッキングやフレーズを演奏したい場合には、ギターのミュート奏法のようなパーカッシブな音色の「ピチカート」を使用するといい。
ストリングスの主な音色の種類
【ストリングアンサンブル】
幅広い用途に使用可能な、生の大編成のストリングスセクションで演奏した質感の音色
【シンセストリングス】
前述のストリング・アンサンブルをシンセサイザーでシミュレートした音色で、パッド的にも使用可能
【オクターブストリングス】
シンセストリングスを複数のオクターブでユニゾンにした音色で、目立たせたいフレーズに使うと効果的
【ピチカートストリングス】
パーカッシブな音色で、リズミックなフレーズに向いており、シーケンスフレーズにも使用可能
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