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ピアノアレンジの基本テク5
(コードに対する左手のアプローチ)

ピアノアレンジの基本テク5(コードに対する左手のアプローチ)

2015/10/23



 「ピアノアレンジの基本テク」第5回です。今回は、左手のアプローチについて解説しています。定番のアルペジオパターンの一つとフレーズが作り出すコードトーンについてお話しましょう。

 

コードについて

 コード(和音)は、一般的には3音以上の音から作られるといわれています。ここで、下記のようにシンプルな3和音を見てみます。
 

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図1
 

 図1の①がCメジャーのコード、②がCマイナーのコードです。①は明るい響き、②は暗い響きだと言われますが、その響きの性格をきめているのが「コードの3度の音」です。完全1度(ルート)と、完全5度の音程の響きは、非常に協和しています。このことから、鍵盤の左手のように低音域を担当するパートでは、曲に安定感を感じられるようにするためにも、コードの1度と5度を演奏することがよくあります。今回の動画で紹介している左手の演奏も、この手法を活かしたパターンの一つです。

 

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図2
 

 実際にアルペジオ(分散和音)のフレーズを作ってみましょう。動画ではコードの「1度、5度、1度、3度、5度」の順番に音を重ねていました。

 (例)Cメジャーのコードであれば、1度がド、3度がミ、5度がソなので、「1度、5度、1度、3度、5度」と重ねると、「ドソドミソ」となる。

 このパターンは左手アレンジの一例ではありますが、色々な楽譜を見ると、低音域のパートは、コードの1度や5度を拠り所にしているフレーズが多いことに気づくと思います(もちろん1度、5度のフレーズのみというわけではなく、例外もあります)。
 しかし、明るいコードなのか、または暗いコードなのかと、その小節をどのような響きで聞かせたいのかを伝えるには、フレーズの中に3度の音が必要になってきます。右手のメロディーに3度の音を使ったり、今回の左手のアルペジオのようにベースで3度の音が鳴るようにしておけば、その小節がメジャーなのか、マイナーなのか、聞いている人にもしっかりと伝えることができますよ。



 


記事提供:スリープフリークス

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