ダンスミュージックの核となるリズムの作り方をレクチャー
“踊れる”リズム作成術(第15回:BPMについての豆知識)
“踊れる”リズム作成術(第15回:BPMについての豆知識)
2016/03/05
ダンスミュージックやその手法を取り入れたヒット曲のリズムパターンの作り方/方法論を解説する「“踊れる”リズム作成術」。今回は、トラックにダンスミュージックらしさを加えるコツとして、BPMに関する豆知識を紹介しましょう。
文:藤井 浩
BPMとグルーヴの密接な関係
ダンスミュージックのノリを決める大きなポイントが「BPM」(テンポスピード)です。例えば、ダンスミュージックではキックの4つ打ちがよく使われますが、BPMを変えるとまったく異なる印象になります。例えば、BPMが「80~90」だと落ち着いた感じに聴こえ、「130」くらいにすると元気なイメージになります。なので、各音楽ジャンルの個性を出したいのなら、BPMをそのジャンルのものに合わせるとニュアンスが出せます。
BPM値の目安としては、ゆったりした感じのエレクトロニカやディスコ系などは「85~100」くらい、歌もののテク
ノポップは「100〜120」くらいが一般的です。また、アッパーな感じのハウスでは「124〜130」、それよりもっとハデなダブステップは「140」前後、より激しいドラムンベースは「168~176」かそれ以上が基本で、ここまでテンポを上げると、かなりアグレッシブなイメージになります。
この他、フレーズや音色、シャッフル感(※DAWソフトのグルーヴクオンタイズ機能で調整可能)を意識すると、よりそのジャンルらしさを出せます。BPMとシャッフルの度合いが合わないとリズムがカッコ悪くなるので注意しましょう。
上の図はBPMの目安。シャッフル感は以下を参照してほしい。
・エレクトロニカ=ややシャッフル感あり
・ディスコ=シャッフル感強め
・テクノ=ストレート~ややシャッフル感あり
・ハウス=シャッフル感やや強め
・ダブステップ=ストレート~シャッフル感やや強め
・ドラムンベース=ストレート~ややシャッフル感あり
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