プロクラスのいい音で宅録をしたい人、必見!

【高性能オーディオインターフェイス徹底レビュー】リンクスAurora(n)24-TB

【高性能オーディオインターフェイス徹底レビュー】リンクスAurora(n)24-TB

2017/10/16


 

ハイクオリティのAD/DAコンバーターで驚異的な高音質を実現

リンクス
Aurora(n)24-TB

オープンプライス(¥715,000前後)
㈱フックアップ
TEL:03-6240-1213
http://www.hookup.co.jp
 

取材:布施雄一郎 写真:小貝和夫


機能的にはシンプルなんですけど、ハイクオリティのAD/DAコンバーターを搭載していて、とにかく音の良さには圧倒されました。歌がしっかりと前に出てくるし、ベースの存在感も出るし、高域も張り出してくるといったように、各帯域が素直に出てくれて、しかも帯域間のつながりとバランスが素晴らしかったです。音の解像度も極めて高くて、いつも聴いているリファレンス音源ですら、エネルギッシュかつグルーヴ感が違って聴こえるほどで、これを使えば音楽制作がとても楽しくできそうです。

その印象は録音時も同じで、マイクで歌やアコギを録ってみると、膜が1枚剥がれたようなリアルな質感が伝わってきました。画像に例えるなら、解像度が上がって今まで見えていなかったものが見えてくるようなイメージでしょうか。過去に自分がミックスした音源を再生しても、「本当はこうしたかったんだ!」という、イメージ通りの音で再生できました。

最大32chのダイレクト録音/再生に対応したmicroSDレコーダー機能が搭載されているので、DAWソフトを使ったライブ収録時のバックアップ用としても重宝しそうですね。まさにプロ仕様ですし、接続もUSB、Thunderbolt、DANTE、さらにPro Tools HDにダイレクトにつなげられるオプションカードもあって、録音、ミックス、マスタリングと、すべての作業がプロクオリティで行なえる驚きのモデルです。
 

Aurora(n)24-TBにはThunderbolt用のカードが装着されているが、他にUSBやDANTEなどのオプションのカードも用意されており、拡張性が高い

内部には、最大32チャンネルのダイレクト録音と再生に対応したレコーディング機能を搭載している。なお、記録メディアはmicro SDカードを使用する
 

フロントパネルにはハイエンドオーディオ・グレードのヘッドホン端子を2つ搭載。それぞれ独立してボリュームをコントロールすることができる
 

 


【製品概要】
「Aurora(n) 24-TB」は、多くのスタジオで愛用されてきた同社の「Auroraシリーズ」の機能を大幅に向上させた「Aurora(n)シリーズ」に属するモデルだ。最新のFGPAプロセッサーと、独自のAD/DAコンバート技術「HCT」を融合させることにより、歪みやノイズを極限まで低減させた、超クリアなサウンドを実現している。

【スペック】
●接続:Thunderbolt ●最大録音・再生チャンネル数:録音24、再生24 ●入出力端子:アナログイン×24、アナログアウト×24、ラインアウト×3(DB25×3)、ワードクロックイン/アウト×2、Thunderbolt×2 ●電源:AC100〜240V ●外形寸法:482.6(W)×43.2(H)×254(D)mm ●重量:約3.27kg

【対応OS】
Mac:OS X 10.6以降
Windows: XP/Vista/7/8/10
 

試奏方法

 

試奏者プロフィール

堀豊

エンジニアの堀 豊氏

 

堀 豊 (ホリ ユタカ):レコーディングエンジニア、コンポーザー、アレンジャー、サウンドクリエイターとして、作・編曲からレコーディング、ミックス、マスタリング、そして本誌での製品レビューまで、幅広く手掛けるマルチクリエイター。これまでに数多くのプロアーティストの作品の制作に参加している。


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