真空管内蔵モデル試聴レポート
【プロエンジニアがレビュー】オーディオテクニカAT4060a
【プロエンジニアがレビュー】オーディオテクニカAT4060a
2017/06/30
真空管特有の繊細さと温もりを併せ持つ即戦力の1本
マイク
オーディオテクニカ
AT4060a
オープンプライス(¥168,000前後)
問:㈱オーディオテクニカ
●フリーダイヤル:0120-773-417
●http://www.audio-technica.co.jp/
歌とアコギで音質をチェックしてみましたが、真空管特有の暖かみのあるサウンドが印象的です。レンジが広くて、繊細なニュアンスをしっかりと拾いながらも温もりを感じさせる絶妙なバランスが、まさに真空管ならではですね。アコギでは豊かな箱鳴りと、フレットノイズやピッキングのニュアンスをしっかりと拾ってくれます。ボーカルでは体に響くような微細な音まで拾いつつ、ロングトーンの切れ際の部分までしっかりと収音できました。特にアコースティック楽器やバラードのボーカルなどに最適だと思います。
また、アナログらしい芯のある音を持っているので、厚みのあるバンドサウンドに負けない歌を録るのにもオススメです。さらに、ダイアフラムに「ダブルウェーブ加工」が施されていて、これによってノイズの少ないクリアなサウンドで録れるのもポイントです。音にヘンなクセがなく、様々なパートやジャンルで使うことのできる、即戦力になるオススメの1本です。
【製品概要】
「AT4060a」は、同社の「AT40シリーズ」のフラッグシップモデルとなる真空管コンデンサーマイクだ。ダイアフラムの表面積をより大きくすることで大幅な感度の向上を実現した「ダブルウェーブダイアフラム」を採用することで、真空管が持つ暖かい質感を持ちながら、クリアでナチュラルな音質を実現している。
【SPEC】
●指向性:単一指向性 ●最大入力SPL:150dB S.P.L(1kHz at 1% T.H.D.)、149dB S.P.L(1kHz at 0.5% T.H.D.) ●感度:ー34dB(0dB=1V/Pa、1kHz) ●周波数特性:20Hz〜20kHz ●SN比:75dB(1kHz at 1Pa, A-weighted) ●出力インピーダンス: 200Ω平衡 ●外形寸法:長さ=215mm/直径=53.4mm ●重量:645g ●付属品:専用パワーサプライ、専用ショックマウント、ラックマウント金具、キャリングケース 7.6m XLRケーブル(6PIN)、電源ケーブル
【試奏者プロフィール】
篠崎恭一(シノザキ キョウイチ) SLOTH MUSIC所属のサウンドクリエイター。楽曲制作、エンジニア、PAとして活動する傍ら、DAWの豊富な知識を活かし、GRANRODEO、IDOL M@STER、長渕 剛などのマニピュレーターとしても活躍。また、専門学校で後進の指導にも力を入れている。
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